優しいあなたに拾われて２ (ページ20)

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布団と洋服でパンパンになった車に乗って家に帰る。

荷物で後部座席は埋まり
リアガラスも全く見えず

私の膝の上にも紙袋が乗ってる。

高地さんは
運転席の窓を全開にして後方確認をしつつ

無事にマンションに着いた。

『…こんなにたくさん…すみません』

「大丈夫だよ。ってか買ったの北斗でしょ？
　俺もこれくらい買うつもりだったし。」

　それより北斗と一緒で大丈夫だった？」

『…あ、はい。なんかもう
　着せ替え人形になった気分…？』

「ふはっ、なんとなくわかる」

車の荷物をせっせと2人で運びおえて
リビングのソファに腰掛けた。

流石に疲れたみたいで体がちょっと重い。

「店の手伝いまでまだ時間あるし
　ゆっくりしよう」

『はい』

高地さんが冷たい麦茶をグラスに注いでくれた

外はとても暑かったし
私たちは思いのほか喉が乾いていたみたいで

2人揃って一気に飲み干した。

お互い空になったグラスがなんだか可笑しくて
2人で目を見合わせて笑った。

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