番外:年甲斐もなく大喧嘩1 ページ44
◆黒の組織とは別の犯罪組織VS警察学校組6名のおなはし。唐突に始まるシリアスからのギャグ(多分)
連続婦女拉致事件合同捜査本部。
都内で2週間前に発生したこの事件の捜査本部が、刑事部捜査一課のみならず、公安部と合同になったのは昨日の事だった。
本件における総指揮官の名は、警察庁警備局警備企画課・降谷零。
現在、犯行グループは人質5名を某所にて監 禁しているようで、犯行声明が出されたのが昨日の朝。
"警察諸君へ告ぐ。
我らの要望は、
釈放および逃走ルートの確保。
3日後の夜までに決行されなければ、
6人目の人質諸共、
女どもの命は無いと思え"
その文章と共に、6人目の人質である女性の写真が添付されていた。
目は閉じられているが、手首に手錠をかけられ、頬には殴られたような跡。唇の端には、僅かに残る乾いた血。
「...念の為会計課に問い合わせましたが、やはり昨日から無断欠勤になってます」
「そうか...それで、犯行グループの正体はやはり?」
「はい、以前降谷さんが中心となって我々が潰した犯罪組織の残党のようです」
「主犯の訝和の釈放が目的なのは本当のようだな...」
ハァ、と額に手をあて深く息を吐いた降谷は、ぎしりと音を立ててデスクチェアの背もたれに身を預けた。
殆どの捜査官達が犯人達の居場所の特定に駆り出されている為、室内はガラン...としている。
「まさか、岡本さんが巻き込まれるなんて...」
「...想像の範囲内、ではあったんだがな」
「え?」
くしゃりと前髪をなぜ、自傷ぎみに口元を歪めた降谷に風見はかける言葉を見つけられない。
そう、6人目の人質。添付された写真は、彼の恋人、岡本A本人だった。
「...そんな気ィ落とすなって。勝算はあるんだろ?」
「諸伏さん、」
行儀は悪いがデスクへと腰をかけて捜査資料を眺めていた諸伏に、降谷はまぁな、と答えたものの、その顔色は決して良くはなく。
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MEGUMI(プロフ) - 応援してます!! (2019年11月8日 17時) (レス) id: 3874b072b8 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - MEGUMIさん» コメントありがとうございます!!自分のテンション上げて書いていきます!← また良かったらお付き合いください〜! (2019年11月8日 15時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - 全て読みました!めっちゃ面白い!!!早く続きが読みたいなぁ…(笑) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 3874b072b8 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - sachocoさん» コメントありがとうございます!!勢いだけで詰めが甘くてすいませんと思ってたのでコメントに凄く励まされました(´TωT`)今後もポツポツ更新頑張ります!宜しければお付き合い下さいませ! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
sachoco(プロフ) - はじめまして!めちゃくちゃ面白くて、一気に読んでしまいました(^o^)今後の展開もとても楽しみにしています!素敵な作品をありがとうございます。 (2019年11月4日 1時) (レス) id: 6ffe0b9ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年11月1日 3時