【名探偵コナン】僕があいした、ただひとりの君へ【スコッチ】

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Date：October 6, XXXX
Place：Continental Hotels in Los Angeles.
Member：Bourbon,Scotch,Carol.

Mission starts from 18:00.




3人構成で組まれた任務の内容は、ある資産家を射殺する事だった。
ターゲットとなった理由は、組織の薬を横流ししていたからだと言う。


滅多に公の場に顔を出さない彼に接触するチャンスは限られていて、だからこの日、ロサンゼルスの某豪華ホテルでの立食パーティーにて遂行される事となった。



キャロルがターゲットに近づき部屋へと誘導し、スコッチが向かいのビルから仕留める。バーボンはキャロルのフォローの為ボーイとして予め潜り込んでおく。


そういう手筈だった。
3人のスキルを考えれば、さして難しくないはずだった任務。
ひとつ上げるとしたら、参加者は厳重なボディチェックがある為、銃やナイフの携帯が出来ないと言う不安要素があった。
けれどボーイのバーボンは携帯しているし、丸腰なのはキャロルだけで、その為の3人構成であったから当人達もさほど気にはしていなかったのだ。








「君はとても美しいね」
『褒めても何も出ませんわ。けれど嬉しい...私、上に部屋を取っているの。良かったらご一緒して下さらない？』
「それは素敵なお誘いだね」



何度似たようなやり取りを男達(ターゲット)としただろう。
彼らが喜ぶ言葉も、仕草も嫌という程分かるようになって、抵抗感も無くなった頃には、妖艶に微笑む事も簡単にこなせるようになった。



緩く巻いてサイドへと流した髪は、ふわふわと揺れながらも彼女の左耳を隠す。
そこへ取り付けられた小型イヤホンから状況は彼らにも伝わっており、順調に事が進んでいる事から今夜は自分の出番は無さそうだな、とバーボンは支給をしながら目を伏せた。

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