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駅のロッカーから荷物を引っ張り出して、ホテルのフロントで1枚分のカードキーを受け取り、ツインベッドにパーカーを放ってどさりと座って深い溜息。


やっと、落ち着いて息が吸える、気がする。




彼女のアパートを訪ねたのは本当に只の興味本位で、もっと親しくなれたらいいな、くらいの感覚だった。
打算とか、下心はーーまぁ、僅かながらあったけれど、純粋に近づきたいなと思う気持ちの方が強かったと思う。多分。


正直、招き入れてくれた事さえ少し意外だったのに、手製のツマミは美味いし、話していて楽しいし、何より楽だった。彼女の前では、作らなくていい。元々オレはアイツ程"スコッチを作ってる"訳じゃないけど。


気遣いも嬉しかったし、何だかそのまま使うのも申し訳なくてシャワーを借りて潜ったベッドは、少しだけ嗅ぎ慣れた彼女の匂いでいっぱいで、あまり眠れなかった。




振舞ってもらった朝食に、美味いよ、とありきたりな感想を述べた時の、ありがとうと笑った顔は、組織にいる時の凛としたオーラなんて微塵もなくて、ふんわりとした只の可愛い女の子だったな、なんて思い出したところで、ガチャリと部屋のドアが開く音がした。


もう1枚のカードキーで入室してきたのは次の相棒ーーバーボンしかいなくて、開けっ放しのベッドルームに気づいたのだろう、足音が近づいてくる。






「よ、元気してたか?」
「あぁ、お前こそ変わりないか?」


それに答えながら、本当にコイツのキャラ作りは半端ないな、なんて考える。バーボンと降谷零。うん、全然違うよな。
荷物を置いてジャケットを放ってはぁ、と溜息を吐いた彼に、先程の自分を重ねて思わず笑えば怪訝そうな顔を向けられたけど、それは自分より幾ばくか疲れて見える。



「時差ボケ大丈夫か?」
「まぁ...なんとか。本当お前の順応さが羨ましいよ」
「はは、」


日本から飛んできた(ゼロ)は前日まで登庁していたはずだから余計だろう。ちなみにオレは元々そこまで時差ボケに悩まされる体質じゃないし、既に1日経っているから、ほぼ問題なかった。

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設定タグ:名探偵コナン , スコッチ , 諸伏景光   
作品ジャンル:アニメ
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えぬ(プロフ) - ユナさん» 初めまして!いつも楽しく見させていただいてます!あの、新しい小説のリクエストってしてもよろしいでしょうか? (2022年6月1日 22時) (レス) id: 619e2b7b7b (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ムスメ3さん» 見返し!!ありがとうございます(´TωT`)間が空くと分からなくなりますよね、すいません(´TωT`)コメント凄く励みになって嬉しいです!ありがとうございますm(_ _)m (2019年10月28日 1時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 久しぶりに見返しました!とても面白いです!これからも更新頑張って下さい! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 64e9274118 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ムスメ3さん» コメントありがとうございます!間空いてしまってすみません!イチャついてから完結させますのでまたお付き合い頂けると幸いです! (2019年10月27日 9時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - どうなっちゃうのか楽しみすぎます!頑張ってください! (2019年8月24日 22時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ | 作成日時:2019年7月29日 11時

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