【銀魂】問題児と同居生活はじめました。

9 ページ10

.








沈黙が続くこと約20秒。
あれ？なんで、私こんな睨まれてんの？何事？



あ、これまた言われちゃう感じ？




お前は俺らの…









「…俺ら目当てかよ」






はい、きたー。

何なんですか、やっぱここの寮の人はネジ2本くらい抜けてるんですか？自覚しろよ、ナルシストだって。誰もがお前らのこと好きってわけじゃねーんだよ。








『…違ぇわ』

「あ？」

『そんなに先輩たちモテるんですか……』

「まあねー、Aちゃん朝の見たでしょ？」


『…ああ、そういえばそうでしたね、引くくらい人気でしたね』







確かに朝のアレを見てみるとそりゃ、桁違いにモテるだろう。


なるほど、腐るほど女の子が寄ってくるってわけね。







『ああ、安心してください。私はさらさら先輩たちに興味ないんで。えっーと、




多串先輩……？』


「あ"！？多串じゃねえ！俺は土方十四郎だ！」

『え、あ。それはすみません…』







いやだって、坂田先輩が多串くんって…、




私はジト〜っとした目で先輩を見つめる。








「や〜ん、そんなに見つめないでよ。もしかして見惚れちゃった？」



『………キモ』



「え、なに。急に当たり強くない？銀さん泣いちゃうよ？」







『どうぞ、ご勝手に』







そう言って私は食べかけのサンドウィッチを持って教室に戻った。









.









寮に着いたのは午後9時頃。



今日、幸運にもバイトに雇ってもらえるお店を見つけた。


”北斗心軒”というラーメン屋さん。学校からも寮からも程近い場所にあって、時給も高い。




あと、店主の幾松さんが超可愛かった…
マジで美人。そして優しい。あんな人の元で働けるだなんて運が良すぎるぞ私！





そうムフフっと笑いながら自分の部屋を開ける。









「あ、A！おかえり！」

「…やっと帰ってきやがった」




『は？』







いや、待てよ。







『なんでいるの、





神威と沖田、』




「暇だったから！」

「俺ァ、こいつと話してただけ」





『いや、帰れよ』








.

10→←8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す