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『うわあ、広い…』
「だろ?」
長い廊下を抜けると、そこはどうやらリビングダイニングだった。
大理石の様なダイニングテーブルや、L字ソファ。
それに大きなテレビまで、何もかも綺麗に設備されていた。上の階には部屋がずらり。
「あ、適当に座ってな」
『は、はい』
すると彼はおそらくキッチンであろう場所からお茶を2つ持ってきた。
『ありがとうございます…』
「俺、坂田銀時。高校3年だ」
『あ、よろしくお願いします。
私は上白石Aっていいます。高校2年生です』
「まさか女の子が来るとは思わなかったぜ」
『え?』
「いや、ここ男しか住んでねえからさ」
ん?オトコシカスンデナイ?
『お、女の子いないんですか!?』
「おう」
『は?』
え、無理無理無理無理無理無理。
う、嘘だろ…?おい、誰か嘘だと言ってくれ…!
「まあ、気楽にやっていこうや。
ここシェアハウスみたいなもんだし」
『はあ!?』
尚更無理だろ。何言ってんだよ天パ。
今すぐ出て行きたい気持ちでいっぱいだが、せっかく校長先生が用意してくれたわけだし…、
『(頑張るしかないか…)』
「ねえ、Aちゃんって可愛いね」
『はい!?』
突然そんな事を言い出す彼に驚いて、思わず顔を上げるとバチッと目が合う。
それがだんだん恥ずかしくなって下を俯くと、覗く様に顔を近づけてきた。
「どした?」
『え!?あ、あの…えっーと』
「おい、銀時。そのへんにしとけよ。
『(
返答に困っていた私を助ける様に声がした方向に視線を向けると、上の階から私たちを見下ろす眼帯をした男の人が。
「おお、高杉」
ああ、彼が高杉さんか。
「ククッ…、口説いてたのか」
『え』
「は!?べ、別に!?
違うよね?Aちゃん」
『……』
「そ、そんな冷ややかな目で俺を見ないでくれよ…
銀さん、泣いちゃうよ?」
『勝手に泣けば?クソ天パ』
「え、何この子、急に冷たくない?」
ああ、さっきまで恥ずかしがってた私をぶん殴りたい。
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Hi(プロフ) - 逆ハーあんまりみないんですけど最高ですね;꒳; 続きたのしみにしてます、、!! (3月17日 0時) (レス) @page39 id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 銀魂後祭り行かれたんですか!!私はまだ学生で行けなかったのですが、いつか行ってみたいです!☺️☺️ (2023年3月27日 23時) (レス) @page38 id: c205929152 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 夜優さん» めーっちゃ楽しみです!!一緒に続報待ちましょ〜💕 (2023年3月24日 1時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
夜優 - 銀八先生楽しみですよね! (2023年3月22日 19時) (レス) id: 8e6903f587 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - #観音坂ゆるさん» いやああ!是非是非!!!こちらこそお願いいたしますっ! (2021年3月11日 17時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロゼ | 作成日時:2020年5月13日 22時