検索窓
今日:2 hit、昨日:14 hit、合計:103,889 hit

18 ページ19

.







「ここで待ってろ」



そう言われ連れてこられたのはおそらく高杉邸の応接間。ソファに座り周りを見渡すと豪華な家具ばかり。金色の額縁や大きな置き時計。


うう、まじもんの金持ちって怖っ。









コンコン








「失礼するっス。準備できたんでついてきて欲しいっス」






いかにも重々しい扉から顔をひょこっと出して金髪の女の子が私に話しかける。

というか、準備って何。







『えっーと、あの準備って何の……?』


「あーもう!ちゃっちゃと行くっスよ」



『うわっ』







中々行こうとしない私に痺れを切らしたのか彼女は私の手を掴みどこかへ連れ出す。








「Aさんっスよね。自分、来島また子っス。い、一応晋助様の専属メイドっス」








頬を赤らめながら私に話す。



なに、恋する乙女?可愛いんだけどなに?え?







『あの、これってどこに向かってるんでしょうか?』

「ま、それは行ってからのお楽しみっスよ」


『(ええー、)』









また子さんに手を引かれいると長い廊下の先に大きな扉が見えてきた。近づけば近づいて行く程その大きさがはっきりと見え、しばらくするとその前に立ち止まった。




「ここっスよ。さあ入って入って」

『ええ、絶対なんかあるじゃないですか…』

「まあまあそう言わずに…、
晋助様ァ!連れてきたっスよ!」



『って、ちょ!』




勢いよく背中を押されて強制的に部屋の中に入る。









「…やっと来たか」
そう言ってソファーから立ち上がり私を呆れた目で見る。



『…え。ど、どどどどどうしたんですかその格好!』





いつもの制服姿とは変わり全身黒のスーツを着ていて胸に高級ブランドの刺繍がされていた。

靴も少しかかとのある靴になっていて、その立ち姿が本当に美しくて思わず見惚れてしまった。





「あ?…んだよ、てめえも早く着てこい」

そう顎で奥の部屋を指す。



『…い、いってきまーす』









部屋に入るとドレスと靴が用意されていた。


これを着ろってことだよね…、









『いやぁ、にしてもな……』


いざ着てみて鏡で自分の姿を見ると、見慣れないせいか全く顔と合っていない気がする。








しかも、






『っは!…ぐぬぬぬぬぬ、ゔぅん!



………ダメだわ』







背中のチャックが閉まらないのである。








.

19→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (265 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
543人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Hi(プロフ) - 逆ハーあんまりみないんですけど最高ですね;꒳; 続きたのしみにしてます、、!! (3月17日 0時) (レス) @page39 id: c9fcf96ef3 (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 銀魂後祭り行かれたんですか!!私はまだ学生で行けなかったのですが、いつか行ってみたいです!☺️☺️ (2023年3月27日 23時) (レス) @page38 id: c205929152 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 夜優さん» めーっちゃ楽しみです!!一緒に続報待ちましょ〜💕 (2023年3月24日 1時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
夜優 - 銀八先生楽しみですよね! (2023年3月22日 19時) (レス) id: 8e6903f587 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - #観音坂ゆるさん» いやああ!是非是非!!!こちらこそお願いいたしますっ! (2021年3月11日 17時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロゼ | 作成日時:2020年5月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。