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#09 ページ9
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________なかなか鳴り止まない拍手の中、
例の彼がニコッと笑っているのが見える。
ああ。あの顔に多分、女子は堕ちる。
面白いくらい冷静に、そんなことを思った。
「……」
_____それにしても、
私が転校生だからだろうか、
それともぶつかったことを覚えているのだろうか。
席に戻ると、隣からの視線を強く感じる。
「はい、HR終わり。体育館に移動やぞ〜」
先生のその一言で、一気に生徒の声が溢れ返った教室には、
後ろを振り返って友達と話し始める人、
疲れたと伸びをする人。
『……あのさ、』
______それから、隣の地味な転校生に声をかける人。
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作者名：27 | 作成日時：2022年1月1日 6時
