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#23 道枝side ページ23
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さっきの異様な雰囲気は、これせい？
彼女と楓の間に、何があったんか。
さっぱり分からず、思わず髪を乱雑にかき上げた。
謙「みっちー、帰ろ〜」
そんな中、教室の端の方から
長尾が近寄ってくるのが分かる。
謙「…おーい。……みっちー？」
「………ああ、うん」
困惑している俺のことを、
長尾は不思議そうに覗き込んだ。
「……………」
…長尾には申し訳ないけど、
「ごめん、俺ちょっと用事できた」
何故か、このまま彼女を放っとけへん。
謙「え、帰らへんの？」
そう言葉をこぼす悲しげな長尾を背に、
" 後で合流する " とだけ伝え、
教室を急いで出て廊下を渡る。
あの今にも泣き出しそうな顔がフラッシュバックして、
彼女を放っておくのは無理やった。
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作者名：27 | 作成日時：2022年1月1日 6時
