幽霊の見える小学生になった件7th

件名:追跡劇の率役者28 ページ46

「すまない…アンドレ・キャメル……何かを成し遂げるには犠牲が付き物だ……」

《……ぷふ。》

警察学校組は必死に笑いをこらえている。

何せ……キャメルの髪型が角切りになってしまったからだ。

に、似合ってるよ！！！！

「悪く思わんでくれ……」

《真剣な顔して言うことじゃねぇ……アッハッハ！》

「あら！こっちの方がスッキリしていて男前じゃない♡まるで別人よ！｣

由紀子さん可愛いなぁ……

「ぷっ」

Ａｈａｈａ！

FBIと愉快な警察学校組は大笑い。

私もつられて笑ってしまう。

キャメルは恥ずかしそうにしていた。

「しかしよく無事だったな。背中を撃たれたんだろ？」

ジェームズは感心したようにキャメルに言った。

「コピー機ですよ。観光案内所にあったコピー用紙の束を2つガムテープで貼り付け、防弾チョッキの代わりにしたんです！」

「でもキャメルの服、前も後ろも穴が空いてて血まみれだけど……」

ジョディ先生がそう言うとコナンくんが答えた。

「それ、血じゃなくて血糊だよ！キャメルさんが博士の作った血が吹き出るハンチング帽を持っていたから中に入ってる血糊をふたつに分けて貼り付けたんだ！」

《あの爺さんなんのためにこれ作ったんだ？》

《さぁ？》

この話のためだけだよ(((

無事に終わって私はほっとした。

ていうかジン兄貴のお顔拝めなかったわ。

拝んでたらそれは死ぬ時だわ。

「Aさん、どうしたんですか？」

優作さんがそう聞いた。

一通りトリックは喋り終えたらしい。

『いや、なんでもない。』

「それにしてもAさんはライフルも使えるんですね。」

感心したように優作さんが言った。

『英才教育のおかげですよ。』

《俺らは教育ママだった……！？》

やだよお前らみたいなマミー。(辛辣)

正直前世はかなり勉強はした方だから英才教育はあながち間違えではない。

……哲也さん笑顔でえぐい量の仕事持ってきたな。

訴訟したら勝てるぞおい。

「英才教育、ね。」

『私もう帰りますね。ハロ……犬にご飯あげないといけないので。』

《ハロ今頃皿見つめてるぞ》

それは早く帰らなきゃ。

「気をつけて帰るんだよ。」

『あなたこそ。』

狙われてるから気をつけろよ！

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