sixteen ページ16
「なんで?あの男は?」
『帰った』
「もうシたん?」
『してへん』
顔を俺の胸に埋めたままボソボソ答えるA
なんでこない可愛いんやろ
『おーくらに会ったらなんか、我慢できひんくなってん』
『今日はおーくらが良かった』
……今日は。
素直に嬉しい気持ちと、なんか引っかかる気持ち
ピッタリ半分ずつの気持ち
「連絡くれればよかったのに」
『なんて送ればいいか分からへんもん』
「なんでもええやん」
『おーくらから来るの待ってた』
「俺仕事で忙しいねんで」
さりげなくクールな男を演出する
まさか、年下の女の子の言動に一喜一憂してるなんて知られた無いもん
認めたくないけど、振り回されてるのは俺の方
ハジメマシテからこんな早くここまで好きになるとは思わへんかった
『おーくら、はやく』
「ん」
ベッドに急かされて、内心ドキドキしながらもAの上に跨る
シュルっとネクタイを緩めて、シャツのボタンを外そうと手を伸ばす
『待って』
「なに?」
『服、脱がないで』
「…え?」
せっかく外したボタンを1つずつまたつけ直していく
時々触れるAの手が擽ったい
「ちょ、A…?」
『なに?』
「服暑いやん」
『せやな』
「なんで?」
『…ええやん』
「知りたい」
俺のボタンを上から2つ以外のところを全て留めた
もう一度俺の胸元に倒れ込むように抱きつくA
Aの髪からええ匂いする
優しくて、でもどこか遊び心のあるような、そんな香り
柔らかい胸が当たってるし…//
やばい、俺のオレが……
『ええ匂いやねん』
「…俺が?」
『そう』
「…あかんわ、それ…」
『なにが?』
「なんか、あかんわ…」
目と目が交わったらそれは合図
お互い服を乱したまま熱く絡み合う
Aは何度も鼻をシャツに押し付けて大きく息を吸った
その度に触れる髪の毛に俺もクラクラ
でも
匂いが好きやから服着たままなんて
普通に考えればちょっとおかしいやん
それなのに気分が上がってしまった俺は相当アホ
とろけるような甘い時間
キスだけはさせてくれへんかったことに後から気づく
348人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しろ(プロフ) - スマホの画面の前で百面相してます((、とっっても面白いです!!!更新楽しみにしてます!!!久々に胸がギューってなる感覚に襲われてます!!!!ありがとうございます!!!!! (2019年8月4日 1時) (レス) id: 2553ba5fcd (このIDを非表示/違反報告)
応援人(プロフ) - おおお!!面白い方向に向かっている!!頑張ってください! (2019年6月1日 22時) (レス) id: 88d2144e7b (このIDを非表示/違反報告)
碧結(プロフ) - 応援人さん» コメントありがとうございます!!面白いと言われるとなんだか照れくさいですね笑 これからも楽しんで貰えるよう頑張ります!!よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年5月26日 0時) (レス) id: e413d80d5c (このIDを非表示/違反報告)
応援人(プロフ) - 面白いです!わたしは基本的に自分の名前が出てくる小説は読まない派だったけれど、この小説…どんどん進みます!面白い!面白い!面白いです(大事なことなので3回言いました) (2019年5月25日 18時) (レス) id: 88d2144e7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:碧結 | 作成日時:2019年5月21日 12時