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8話 ページ10

夜空side

家に帰りたくなかったから、俺はゲームセンターに寄ることにした。
メダルゲームで俺は大儲け、やってもやってもメダルが減ることは無くもう22時になる頃だった。

「あの〜・・・貴方、学生さんよね?未成年は22時までって決まってるから・・・帰ってくれるかな?」

メダルゲームで遊んでいると、若い女の店員が話しかけてきた。

「後少しだけ、駄目?オネーサン。」

「これは決まってる事だから・・・ね?親御さん、きっと心配してるわ。」

・・・親。
その言葉に少しイライラした。
親なんかが心配してるわけないじゃないか。
俺の親父は、俺に失望してるんだ。
縁を切りたいとまで俺に言ってきたぐらいな。

「・・・チッ、俺の親が心配なんてするわけねぇよ。」

「え?あっ・・・」

大量にあるメダルをぶちまけて俺はゲームセンターを出た。
周りにはスーツを来たサラリーマンが酔っ払っているのかフラフラとした足取りで歩いていた。

俺は舌打ちをしながら歩く。
すると、誰かの肩にぶつかった。
俺のイライラは最高潮。
ムカついて舌打ちをかまし、相手につっかかる。

「チッ、テメェ何処見て歩いてんだ。」

「・・・あん?ガキが偉そうに何ほざいてんだ。」

ぶつかった奴は不運にも、俺より遥かに体格の大きいガラの悪い男だった。
しかも後ろに何人か同じような奴がいた。

「ぶつかってきたのはテメェじゃねぇか。謝れよ、クソデブ。」

だからと言って俺は引き下がるつもりはなかった。

「・・・さっきから聞いてりゃ偉そうに!」

「ぐっ・・・」

男に思い切り腹を殴られ、地面に倒れる。
周りの大人は見て見ぬふり。
いつだってそうだ。

俺も相手にやり返す。
腹を顔を、力を込めて殴った。
何度もやり返され、俺もやり返す。
時間がどんどん過ぎていくように感じた。

すると、誰かが通報したのだろう。
警察官が何人か走ってきた。
見つかりたくない、俺は走って逃げた。

殴られた箇所がズキンと痛む。
だけど警察には見つかりたくなくて、俺は出せる力を振り絞って走った。

親に知られたら堪ったもんじゃねぇ。

だけど力尽きて俺は倒れた。
しかも、こんなに人通りのない所で。

(あー・・・頭、痛てぇ・・・)

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優桃(プロフ) - 綾さん» 初めまして、コメントありがとうございます。こちらこそ、読んでくださって嬉しい限りです(*^_^*)これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2017年9月17日 11時) (レス) id: ac3cfbc466 (このIDを非表示/違反報告)
- とてもおもしろかったです。素敵なお話ありがとうございます!更新頑張ってください! (2017年9月14日 21時) (レス) id: 9b5a4fb179 (このIDを非表示/違反報告)
優桃(プロフ) - あんみつクラゲさん» わざわざ読んでくださり、コメントまで本当に嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)更新頑張ります! (2017年8月22日 17時) (レス) id: 18d71c1466 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつクラゲ(プロフ) - イベントご参加ありがとうございます。とても素敵なお話でした(*‘ω‘ *) 評価の方もさせていただきました。これからも更新頑張ってくださいね! (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0081b71d8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優桃 | 作成日時:2017年8月21日 14時

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