4話 ページ6
史人side
「ごめんね、遅れて･･･！」
僕はそう言って写真部の部室に入る。
すると部員は全員集まっていた。
「先生、大丈夫ですよ。」
「今日はどこで写真撮るんですか〜？」
「楽しみ〜！」
写真部の生徒は皆優しく出迎えてくれた。
そんな優しい生徒達を見ると、泣きそうになる。気の強い生徒しか見てなかったからなぁ･･･優しさが身に染みるよ。
「うっ、君達は･･･優しいんだね･･･」
「せ、先生！？なんで泣いてるんですか？」
部長の子がおどおどして僕の背中をポンポンと叩いた。
「うぅ、ごめんね。･･･よし、今日は屋上から見える景色を撮ろうと思っててね。ここって屋上に入るの禁止にされているだろ？今日は特別に許可を貰ってきたんだ。」
そう言って屋上のドアを開ける鍵を見せると、部員達はやったーと口々に言った。
そんな生徒達を見ると、また涙が出そうになった。
いや、堪えるんだ史人。
いい生徒に恵まれて良かったな･･･うっ。
僕は気を取り直して、
「じゃあ、屋上に行こうか。」
「はーい！」
そう言って生徒達を屋上まで連れていき、鍵を開けようとしたが何故かドアが半開きになっていた。
ここは鍵がないと開かないはずなんだけど･･･って、鍵壊されてるし。
「先生どうかしたのー？」
「いや、鍵が開いててさ･･･どうしたものか。まぁいいや。皆、それぞれ好きに写真撮ってきていいよ。」
そう言うと、部員達は走って行く。
そんな部員達を微笑ましく見守りながら、僕も屋上へ入る。
すると、誰かが倒れていた。
僕はビックリして近くに駆け寄る。
それは相浦だった。
「あっ、相浦！？」
「せんせー、どうしたのー？って相浦君だ。寝てるみたいだね。」
僕のクラスの子が近寄ってくる。
なんだ、倒れてるわけじゃないのか。
倒れてたらブランケットなんか掛けないもんなぁ･･･
「おい、相浦。起きろって、こんな所で寝てると風邪ひくから･･･」
「あはは、相浦君って寝顔は可愛いんだね〜」
「もう、呑気な事言ってないで起こすの手伝ってよ。」
「私には無理だよ〜相浦君ちょっと怖いもん。」
そう言って女子生徒は僕の後ろに隠れる。
なかなか起きない、でもこのままにはしておけないし。
しょうがない、よね。
「よっと。」
僕は相浦を抱き抱えた。
「せ、先生？」
「ここで寝て貰ったら風邪引いちゃうから･･･あ、今日は5時半に部活は終わりでいいから部長に言っておいて。これ屋上の鍵、ちゃんと閉めてね。」
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優桃(プロフ) - 綾さん» 初めまして、コメントありがとうございます。こちらこそ、読んでくださって嬉しい限りです(*^_^*)これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2017年9月17日 11時) (
レス) id: ac3cfbc466 (このIDを非表示/違反報告)
綾 - とてもおもしろかったです。素敵なお話ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2017年9月14日 21時) (レス) id: 9b5a4fb179 (このIDを非表示/違反報告)
優桃(プロフ) - あんみつクラゲさん» わざわざ読んでくださり、コメントまで本当に嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)更新頑張ります！ (2017年8月22日 17時) (レス) id: 18d71c1466 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつクラゲ(プロフ) - イベントご参加ありがとうございます。とても素敵なお話でした(*‘ω‘ *) 評価の方もさせていただきました。これからも更新頑張ってくださいね！ (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0081b71d8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優桃 | 作成日時：2017年8月21日 14時
