27話 ページ29
夜空side
今度のテストまで後1日となった今日も、先生に勉強を見てもらおうと思い教室に来るとクラスのやつしか居なかった。
「・・・あれ、」
「相浦君、どうしたの?」
「いや、先生居ねぇから・・・」
「あぁ最近相浦君、安城先生と残って勉強してるもんね。ごめんすぐ帰るから・・・」
そう言ってクラスの女子が笑った。
カバンに急いで教科書を詰め込んでいる。
焦って落としてしまった。
「いや、別に・・・それで先生どこに居るか知ってる?」
「先生なら職員室じゃないかな。今日も先生と勉強?」
「まぁ一応・・・?」
「へぇ偉いね!相浦君って本当は怖くて喋りかけにくかったんだけど最近雰囲気柔らかいし・・・先生のおかげ〜?なんちゃって!じゃ、明日ね。」
「おう、じゃあな・・・」
雰囲気が柔らかくなった・・・か。
さっきの言葉を反復させながら俺は職員室に向かった。
無言で職員室のドアを開け、先生を探す。
(居た、なんかやってる。)
俺は先生の所へ近づき肩をポンと叩いた。
「せんせ・・・」
「うぎゃああああああああ!?!?」
先生はビクッと肩を揺らし、はちゃめちゃに大きな声を出して驚いた。
周りの先生達も驚いて横にいた笹・・・笹原だっけ・・・まぁいいや笹も驚いていた。
「ご、ごめん・・・教室に居なかったから来たんだけど。驚きすぎじゃねぇか・・・」
「びっっっくりしたぁ!なんだ相浦か〜・・・もう声掛けてよ〜・・・はぁ、びっくりした。」
「おい史人驚きすぎだろうが!俺の・・・俺の楽しみだったぶどうジュースが・・・!」
そう言って笹は(正確には笹本)プルプルと震えて涙目で職員室を出ていった。
「あぁ、笹本っ!」
「なんかわりぃ・・・まぁいいや、今日勉強は?」
「ん?あ、勉強?やるよ〜ちょっと待って一緒に行こう。」
そう言って先生は用意していたプリントを持って椅子から立ち上がった。
すると、他の先生に呼び止められる。
「安城先生、お電話です〜外線1です。」
「え、はい!ごめん、相浦少し待ってて。」
そう言って先生は電話に出た。
その間少し暇だったので先生のペンケースに入っていた付箋に何となく俺の電話番号を書いて、また中に戻した。
それから5分ぐらい経ってから先生は大急ぎでカバンに荷物を詰め始める。
「ごめん、今から急用・・・!勉強は今日は無理っぽい!じゃ!」
「あ、せんせ・・・ペンケース見てね。」
先生な不思議そうな顔をしたが、笑って頷き職員室から出ていった。
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優桃(プロフ) - 綾さん» 初めまして、コメントありがとうございます。こちらこそ、読んでくださって嬉しい限りです(*^_^*)これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2017年9月17日 11時) (レス) id: ac3cfbc466 (このIDを非表示/違反報告)
綾 - とてもおもしろかったです。素敵なお話ありがとうございます!更新頑張ってください! (2017年9月14日 21時) (レス) id: 9b5a4fb179 (このIDを非表示/違反報告)
優桃(プロフ) - あんみつクラゲさん» わざわざ読んでくださり、コメントまで本当に嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)更新頑張ります! (2017年8月22日 17時) (レス) id: 18d71c1466 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつクラゲ(プロフ) - イベントご参加ありがとうございます。とても素敵なお話でした(*‘ω‘ *) 評価の方もさせていただきました。これからも更新頑張ってくださいね! (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0081b71d8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優桃 | 作成日時:2017年8月21日 14時