第7話 ページ7
「大人っぽい感じにしてや」
友達のようにメイクをする人に話しかける。
はい、と元気に対応するメイクさんを見て、みるみるうちに顔が青く染まっていく。
「ほ、本当にやるの？ 必要ないって！！」
「ええから行けっ」
無理やりさくらちゃんに押され、椅子に座らせられる。
抵抗はもう無駄だった。
メイクさんに迷惑をかけたら困るから、大人しくするしかなかった。
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「はい、終わりです」
ニコッと笑うメイクさん。
今まで瞑っていた目を開く。
目の前の鏡に映る自分の顔。
あたしは呆気にとられた。
「…嘘」
これがあたし？
変じゃないかな。
「やっぱりその服に似合っとる。じゃあ行くで」
ニッと笑うさくらちゃんに、心から感謝した。
ここまでしてくれるなんて。
それから二人で待ち合わせ場所に行く。
何度もあたしはお礼をし続けた。
10時50分。ギリギリ間に合いそう。
陵なんて言うかな…。
ドキドキしながら歩いて行く。
すぐに待ち合わせ場所には着いた。
「あ、さくらさん！ Aさ…」
「さくら…とA…？」
陵と龍はボーッと立ち尽くす。
二人共、頬が色づいている。
恥ずかしくなったあたしはさくらちゃんの後ろに隠れようとする。
が、さくらちゃんはあたしを隠すどころか前に出す。
「ちゃんと見せや！」
二人はあたしをガン見。
恥ずかしくて、顔は真っ赤。
陵の顔も赤くて、期待してしまう。
「かわええやろ？」
「っ…」
恥ずかしい。
でも、嬉しい。
陵が顔を赤くしてくれた。
「可愛い…です。世界一…」
言ったあと、陵はりんごのようになる。
それが可愛くて仕方ない。
くれた言葉も嬉しくてたまらない。
「似合って…る。可愛い」
龍もポツリと言う。
可愛いなんて予想外の言葉。
まさか龍まで褒めてくれるとは。
おかげで心臓が持たない。
「そろそろ帰ろ…か？」
「来たばかりやろ…」
帰ろうと方向を代えるあたしを、さくらちゃんはとっつかまえ、遊園地の中に入れられた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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アスナ - 自己紹介遅れましたっ アスナです かなり前の小説も読んでいました (2014年5月10日 10時) (
レス) id: e368bf5b6c (このIDを非表示/違反報告)
アスナ - ユッピンsの携帯小説超ー面白いです。 (2014年5月10日 10時) (レス) id: e368bf5b6c (このIDを非表示/違反報告)
なふ - 面白いですね＾＾ (2013年1月30日 20時) (レス) id: cb12dd4432 (このIDを非表示/違反報告)
れい - あっ・・・よろしくお願します！かなり前の小説も全て読みました！面白かったです(^^♪ (2012年11月10日 12時) (レス) id: 0c4cd3b5d8 (このIDを非表示/違反報告)
れい - すっごくおもしろいです！ (2012年11月10日 12時) (レス) id: 0c4cd3b5d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユッピン♪ | 作者ホームページ：http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=sennkouhanabi
作成日時：2012年3月25日 11時
