. ページ8
3年前、中学を卒業した俺は家の近くの高校に進学した。
中学からの友達も同じ学校に多く進学したため、馴染むのも早かった。
やりたい部活は特に見つからず、帰宅部にするつもりだったが友達に誘われ断りきれずに軽音部に入ってしまった。
楽器の経験なんて全くなかったが、何となく軽音といえばギターというイメージがあったのでギターをやってみることにした。
そこで出会ったのが彼女だった。
彼女は1つ上の先輩だった。
先輩の多くがバンドを組んでエレキをかっこよく弾き鳴らしている中、彼女は1人で真っ黒なアコギを弾いていた。
流行りのシンガーソングライターの曲を伸びのある綺麗な声で弾き語りする姿に俺は初めて会ったときからすぐに惹かれてしまった。
きっとこれが一目惚れなんだろう。
俺はすぐに彼女に声を掛けた。
ギターを教えてほしいと頼むと彼女は笑顔で承諾してくれた。
楽器屋についてきてほしいなんて取って付けたような理由で学校の帰りや休みの日に2人で出掛けることもあった。
そんな毎日の中で彼女との仲が深まらないはずがなく。
忘れもしない俺が高1、彼女が高2の年の部活のハロウィンパーティーの日の帰り。
無事彼女に告白してOKをもらった。
286人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆ | 作成日時:2021年10月10日 22時