. ページ19
『え、豆原さん、?』
豆原「大丈夫ですか?
ごめんなさいすぐ声掛けてあげられなくて。
とりあえず俺と一緒に次の駅で降りましょう。」
犯人「待てよ!俺は痴漢なんてやってない!」
「ねぇ痴漢だって」
「やば」
「やってないって言ってるし。さっさと認めろよ。」
まわりのお客さんも気づいたようで、車内がざわざわしてきた。
どうしよう、見られてる。
自分は被害者なはずなのに、恥ずかしい。
早く電車を降りたい。
豆原「とりあえずこのパーカー着てください。
フード被れば顔も隠れるし、万が一知り合いに見られてもバレないと思います。」
『え、でも』
豆原「遠慮しなくて大丈夫です!!
…あ、俺の脱いだあとのパーカーとか無理っすよね!!すいません、」
彼の顔がまた赤くなっていた。
『全然気にしないです。
ありがとうございます、お借りします。』
そう言って借りたパーカーは、瑠姫のように香水は使っていないのだろう、柔軟剤の匂いがした。
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆ | 作成日時:2021年10月10日 22時