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もともとその日俺の家族は親戚の家に泊まりに出かけていていなかった。
彼女にも事前にそのことを伝え、泊まるか泊まらないかは全て彼女に委ねた。
その場の勢いや流れに任せて体を重ねるようなことはしたくなかった。
待ち合わせをしたその日、泊まるための着替えやスキンケアセットを持った彼女を見て胸が高鳴ったけど、きちんとするべき話は全てしておきたかった。
合格が決まってからの彼女は、入学の手続きや住むところを決めるために東京へ行くことも増え、あっという間に3月になった。
別れを惜しむ間もなく俺も受験生になった。
1年間の遠距離恋愛は、オープンキャンパスや説明会のために俺が2ヶ月に1度は東京に行っていたため、そこまで辛くはなかった。
しかし、今まで学校で毎日のように顔を合わせていた上に、知り合いのいない東京での生活で彼女は寂しがっていたようだった。
俺は東京に行く度に、先輩の家に泊めてもらっていると親には言って彼女の家に泊まっていた。
そしてその度に体を重ねていた。
無事俺も合格が決まり、親が吉祥寺にアパートを借りてくれた。
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作者名:ゆ | 作成日時:2021年10月10日 22時