第17話 決意の夜 ページ17
宴席も御開きとなり、部屋のベッドに倒れこむ
心配だから誰かと一緒の方がいいんじゃないか、とか、そっちの方が心配だ!、とか、一悶着あったんだけど、女の子にはプライベート空間が必要なのっ!と玄樹くんの一言で1人部屋に決定
落ち着きたかったので、正直、ありがたい
昨日からの出来事を思いかえす
森の中で魔物に襲われて、いろんな記憶が曖昧で、初めてな事もたくさんあって、助けてもらった皆と行動させてもらって、この町に来るまで魔物にもたくさん遭遇して……
魔物が出る度に
こちらに向かってくる度に体が竦む
でも
皆が私には寄せ付けないようにしてくれた
ボンヤリと天井を見上げていたら、浮き足立った心が落ち着いてきた
嘆いていても始まらない
これからの事を考えよう
皆には助けてもらってばかりだ
役に立てる事を探そう
戦う事は出来なくても
それ以外に出来る事はあるはずだ
よしっ!頑張るぞ!
ベッドから起き上がり、ベランダに出た。
ほんと、星が綺麗だなぁ
吸い込まれそう
────〜〜〜♪♫
── この歌はとても大切な歌なの
── 力が欲しい時は歌ってごらん
こう教えてくれたのは誰だったか
落ち込んだ時や頑張りたい時は、この歌を歌って来た
満点の星空へ、様々な想いを乗せた歌声が吸い込まれていった
42人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レイ☆ | 作成日時:2019年10月10日 23時