最後の日6 ページ23
紫耀side
一人でこの静かなロビーにいた。
絶望、悲しみ、怒り……
色んな感情が表れてくる。
その時、後ろに気配を感じた。
その正体は山下先生で、俺と背中合わせになるように座った。
「僕は…、正しかったのでしょうか。
僕が母の外出を許可しました。僕は間違ってなかったですか?」
誰の責任なのか。
それは間違いなく俺だ。
俺の判断ミス。
誰かにそれを直接答えてほしかった。
お前のミスだと。
山下「それは分からない。何が正解で何が間違いなのか。俺はこの救命で9年働いてきたけど、未だに答えは出せないでいる。
だけど…、それがお母さんの希望だった。QOLを考えた上での判断だろ?」
そうだ。
この判断に間違いはないのか。
櫻井先生と山下先生、家族。色んな人に相談した。
でも、それで最後に答えを出したのは俺なんだ。
「これからどうすればいいのか分かりません。
どうしたら……ッいいですか?」
山下「紫耀…。
紫耀は一人なんかじゃないだろ。仲のいい兄弟がいる。それに、ここには俺たちだっている。
助けてもらっていいんだよ。辛い時は。」
一人じゃない。その言葉は俺を気持ちを軽くした。
そして、山下先生は手紙を俺に渡した。
山下「これ。お母さんの持ち物にあった。紫耀宛なんだ。」
この手紙の内容は、最後に母さんが俺に伝えたい言葉だった。あの時、俺を海辺に呼んだのは理由があったんだ。
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ことみ - 分かりました!次回は移行後ですね!!楽しみにして待っています!!頑張って下さい! (2019年11月1日 21時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - ことみさん» いえいえ^^*次回は移行後になります!これからもよろしくお願いします!! (2019年10月29日 23時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 更新ありがとうございます!!お話読ませていただきました!とても面白かったです!これからも頑張って下さい! (2019年10月28日 20時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - ことみさん» ありがとうございます!本日更新しますね!そろそろ移行も考えております。今後もよろしくお願いします!! (2019年10月26日 21時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 私はこの小説がお気に入りです!続きが気になるので更新お願いします!これからも頑張って下さい! (2019年10月25日 23時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yumia | 作成日時:2019年5月8日 20時