第3話。 ページ5
「ん…ん…っ」
彼女の口に無理やり舌を突っ込んで約数十分、俺は無我夢中で貪りついた。
彼女の両手を縛っていた左手が無意識に彼女の胸に触れる。
「や、、ん…っ！」
流石に俺の手が服の中に入ってくると抵抗を始める。
でもさせねーよ。
俺はふと廊下だったことを思い出し近くの空き教室にそのまま彼女を押し込んだ。
「ね、お願いやめて…っ！」
「わり…もう止まんねーわ」
もう遅い。
今までずっと我慢してたんだ。
俺は抵抗する彼女の両手を再び片手で抑える。
「田ノ浦くんっ！やだってばっ！」
「ほら…じっとしてて……」
俺は何かのネジが外れたみたいに何も考えられなくなっていた。
だからきっと彼女の涙の意味がわからなかったんだ。
「見ないで」って叫ぶその震える声の意味が…
「…これ、何…？」
今まで俺は何度も彼女を抱きたくてこういう雰囲気にもってきていた。
結構無理やり気味に押し倒したこともあった。
だけど彼女が裸を見られるのを凄く嫌がって先に進むことができなかった。
最初はただ恥ずかしがっているだけだと思っていたのに…。
「この傷…なに…？」
俺が目にした現実は全く別のもので…
日々、彼女が泣いていた理由が初めてわかった。
「田ノ浦くん…離れて…」
でも彼女は俺の問いに答えることなく力無い声でそう呟いた。
「ごめん…俺…」
「も…いいの…お願い、離れて…」
涙でぐちゃぐちゃの彼女の綺麗な顔はまるで感情がどっかに消えてしまったかのように無表情だった。
そして俺はやっと今、自分がやらかした罪の重さに気がついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kitty(プロフ) - コメント失礼致します。続編のパスワードを教えていただきたいのですがよろしいでしょうか？ (2021年3月1日 2時) (
レス) id: ec02268633 (このIDを非表示/違反報告)
ツミキ(プロフ) - こんにちは！コメント失礼します！続編のパスワードをお伺しでもよろしいでしょうか！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 38aa17f1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - コメント失礼します！よろしければ続編のパスワード教えていただきたいです！よろしくお願いします。 (2021年2月20日 8時) (レス) id: 69753dea94 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - こんにちは、コメント失礼致します。いつも作品楽しく読ませて頂いております。もしよろしければ続編のパスワードの方お伺いしてもよろしいでしょうか？よろしくお願い致します。 (2021年2月15日 7時) (レス) id: ad7059f36c (このIDを非表示/違反報告)
あられ@帝国民(プロフ) - コメント失礼します！続きがすごい気になるお話でした！！もし主様がよろしければ、続編のパスワードを教えて頂きたいです！よろしくお願いいたします！ (2021年2月14日 14時) (レス) id: dc7474ee4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりあ | 作成日時：2019年6月4日 4時
