村娘7 ページ9
『疲れた〜』
さっきまで気を張っていたAは、騎士達が帰った瞬間ふっと力を抜く。
『私、ホントにお城へ働きに行くのかな…』
父親「私も信じられないが、本当だ。名誉な事だから頑張れよ」
母親「大変でしょうけど、私達応援してるから。辛くなったら帰っておいでね」
不安で暗くなっていたAに両親は笑顔でAに微笑んだ。
母親「…よし、今日は奮発してステーキを食べましょう！」
『ステーキ…！！』
父親「そうだな。次私達で食べられるご飯はいつになるか分からないし、今日はいい肉を買っていいぞ」
『やったー！』
母親は早速肉を買ってきて、ステーキを焼き始めた。心地よい肉の焼ける音と、牛肉の香ばしい香りが家いっぱいに広がる。
母親「出来たわよ〜」
目の前に置かれたステーキはいつも以上の肉の香りと、美味しそうな見た目をしている。Aは思わず笑を零した。
フォークで肉を固定して、ナイフで切っていく。溢れんばかりの肉汁が早く食べろと催促しているようだ。
『いただきまーす！』
Aは切り分けた肉をフォークで刺し、かぶりつく。___その瞬間、香ばしい牛肉の香りがいつも以上の美味しさで口の中を巡った。
噛めば噛むほど肉汁が溢れ出し、気づけば全部食べ切ってしまっていた。
母親「あら、随分と美味しそうに食べるわね〜」
『だって美味しいよこれ！！』
父親「王都ならもっと美味しいステーキが食べられるはずだ。休暇が取れたら食べるといいぞ」
『そうなの？これより美味しいの…ちょっとお城に行くの楽しみかも』
母親「よかったわ。じゃあ私はAの服とか持ち物とか準備してるから、貴方はシャワーにでも入って寝なさい」
『え、いや私がやるから大丈夫だよ』
母親「いいのよ。Aは明日に備えて早く寝ちゃいなさい」
『…分かった、ありがとねお母さん！』
父親「それじゃあ、私はAが村を出るからその手続きをしてくるよ。おやすみA」
『おやすみなさい、お父さん！』
Aはサッとシャワーを浴び、いつもより1時間程早く眠りについた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリルル(プロフ) - うるふさん» 作者人間じゃない説は草。いい小説だなんて嬉しいです(*´ω`*)応援コメ嬉しかったから更新奮発しときますね(ちょろい) (2020年2月8日 19時) (
レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - なぬ？！何故こんなにいい小説ができるんだ……？！……は？！まさか…………貴様！！人間じゃないな？！（あ、ほんとすみません、こういうの一回やってみたかったんでs殴） (2020年2月8日 10時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
リリルル(プロフ) - 龍愛さん» 更新サボってました()コメントありがとうございます！ちょっと更新スピードあげますね。 (2019年11月23日 19時) (レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - この続き待ってます！ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリルル | 作成日時：2019年8月8日 7時
