パズルの欠片－ only one － (ページ39)

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ゆうside

－ 1年前－

ゆう
『まい？壱馬くん来てくれるんでしょ？』

まい
「だからやばいの！」

ゆう
『あ、化粧直しとか？充分可愛いですけど？』

まい
「違うの！カッコよくて無理…会えない、無理…」

えーーー！何この子。可愛すぎか！もう！！

彼氏への愛の数値、毎秒毎秒上がっていってるよ…。

ゆう
『じゃあ、帰ろっか！』

まい
「やだやだ！無理…壱馬に会いたいもん…」

ゆう
『も〜可愛い困った子だなぁ…。
　会いたいなら会わなきゃまい不貞腐れちゃうでしょ？
　壱馬くんも会いたくて仕方ないでしょ！』

まい
「ん〜。頑張る…。」

ゆう
『ふふっ。顔真っ赤だよ？(笑)』

頬っぺたを人差し指でツンツンしてみたら、
素直に照れ笑いしちゃう可愛い子。

まい
「あ！山彰さんは今シャワーだって！」

ゆう
『シャワー！？…あ、ああ！そうなんだ！』

まい
「え？すごい動揺してる、ゆう大丈夫？
　山彰さんってやっぱり凄い力持ってるんだなぁ。」

ゆう
『…もう。何か調子狂っちゃう…疲れた…。』

まい
「ごめんごめん！顔真っ赤だねっ。」

ゆう
『ねえ、やめて〜！』

今度は私が頬っぺたをツンツンされちゃった。
でも私は照れ笑いとかじゃなくて困り顔。

なんだか寂しい女だな〜。心の中で苦笑いだよ。

ゆう
『あっ！来たよ、壱馬くん！！』

まいの後ろからキメ顔で歩いてきた壱馬くん。
あらら、まいの後ろ姿を見た瞬間に笑顔になっちゃったよ。

まい
「え！えっ！やだやだ！無理！ゆう〜！！」

振り向かずに私に抱きついてきたまい。

こらこら、まいちゃん。

壱馬くんの足が止まって笑顔が消えちゃったよ…。

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