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第17話 ページ18

建物の前まで来て尼宮が振り向く。


『不死川の弟、竈門炭治郎、黄色いの、猪。お前らは町の人に一つだけ質問をして回れ』
玄「質問、ですか」
『ああ、その間に私と不死川がお偉いさんに話を聞く』


俺と尼宮は、そこで玄弥たちと別れた。


実「どういうつもりだァ?」
『餌をまく。さっき聞いてたんだよ、鬼と鬼殺隊の存在を何故知っているのか。そしたらそれ、町長さんが教えてくれたんだと。つまり?』
実「その町長サンが何か知ってるか、あるいは鬼か、だなァ…」
『そういう事だ』


尼宮に俺は喋るなって言われたんだが、
何かあるんだろうと思って大人しく黙ってることにした。お偉いサンだから嫌がると思えば、あっさり通される。


町長「そちらの刀をお預かりしてもよろしいですかな」
実「は?」
町長「そんな物騒な物を持たれては、気が気ではないのでね」
『構わない』


尼宮は戸惑うことなく近くにいた召使いに刀を渡す。
俺もそれを見て渋々と渡した。
刀は扉の脇に立てかけられた。


六「どうも。この町の町長、六道です」


この部屋は日差しの入らない北に面している。
そのせいか、明かりだけでは少し暗さを感じた。
町長の野郎は刀を背に座り、まるで俺たちに刀を取らせないと言わんばかりだ。


『珍しい苗字だな。六道……、仏教に属しているのか?』
六「はっはっはっ、この国はみな仏教徒でしょうに」
『……この町は、何だか若者が多いな?』


無視したな。


六「…あぁ、ありがとうございます。若者は将来を担う原動力ですからね」
『自分の腹を満たす餌ではなく、か?』


突然の切り込んだ質問に、その場の空気が固まる。

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あるま。(プロフ) - 実弥&左馬刻&勝己ラブさん» ありがとうございます!!なるべく毎日更新出来るよう頑張ります!! (2022年2月5日 3時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己ラブ - 凄く面白いです^ ^相変わらず実弥カッコいい(^ ^)ほぼ毎日読んでるんですが、飽きません!こういう小説好きです。更新毎日楽しみにしていますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪ (2022年2月4日 21時) (レス) @page20 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
あるま。(プロフ) - *Flonaison*さん» コメントありがとうございます!!今後の展開で分かりますー!!! (2022年2月2日 22時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
*Flonaison* - あるま。さんこんにちは*Flonaison*です。昨日仕上げた内容ですがヒロインは鬼が潜伏してないか情報を探るのですが鬼は一体どこにいるのでしょうか😥 (2022年2月2日 16時) (レス) @page17 id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
あるま。(プロフ) - *Flonaison*さん» ひえ、ありがとうございます!!色々設定考えてるので、書き込めるよう頑張ります!! (2022年1月30日 21時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あるま。 x他1人 | 作成日時:2022年1月28日 4時

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