傍観者でいたかった【D.Gray-man】4 (ページ15)

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133.ひとりじゃないページ15

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少し廊下を歩いた所で
私は足を止めた

不思議そうな顔をするアルマに
振り返り私は困る

『どこいけばいい？』

アルマ「え？」

アルマや神田の部屋わかんないし
むしろ、知らない部屋ばっかりだし

アルマの実験室見つけたのもたまたまだし

アルマ「ｸｸ....Aって面白い！！」

そう言ってケラケラ笑うアルマ

笑われた事自体は釈然としないけど
アルマが笑顔を見せてくれたから
良しとしよう

次はアルマに手を引かれて
着いた先は沢山の穴が空いた広い部屋

中に入って穴を覗くと
そこには子供が眠っていた

『、、、、、』

もしかしてこれって
みんな被験体、、、？

こんなにたくさんの
エクソシストが死んでるの？

言葉が出ない

目覚めたのがアルマと神田ってだけで
実際は多くの子供が犠牲になっていたんだ

アルマ「みんな中々起きてくれないんだ」

一瞬寂しそうな顔をしたアルマだけど
直ぐにニコッと笑って

穴の中で眠っているみんなに
声をかけていく

神田もアルマも
まだ自分たちが何者なのか知らない

知らないから笑っていられる

『実験、、、辛くない？』

アルマ「実験は痛いし
逃げ出したいって思う事もよくあるけど

でも今はひとりじゃないから
大丈夫なんだ！！」

ひとりじゃない、、、か

アルマにとって神田は
掛け替えのない友達なんだろう

未来を知っている私にとっては
アルマの笑顔もただ残酷なものでしかない

アルマ「Aはずっとここにいるの？」

『本部から迎えが来たら
直ぐ出なきゃいけないの』

アルマ「そっか、、、」

そばに居てあげられれば

悲劇の日に
私はアルマを止める事が出来るかもしれない

でも詳しい実験の記録を見て居なかった私は
果たしてその日がいつなのかわからない

きっと、、、止められない

『ごめんね』

あからさまに落ち込むアルマの頭を
なでなでする

そしたら凄い顔が真っ赤っかになって

可笑しくて笑ってしまった

どうにかしてあげたい

だってこれからのことをわかってるのは
私しかいないから

私がなんとか
してあげなくちゃいけないんだ

これはきっと
私に課せられた指名

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