私の居場所【D.Gray-man】3

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表Aside




結局何も説明されないうちに
じゃんけん大会が始まった


人数も多いし
すぐには決着がつかないと思っていたんだけど
あっという間に勝敗は決して



今なんの変哲もない普通のドアの前で
鍵を握りしめたアレンが緊張した表情で立っている



ア「こ、、、このドアでイイですかね？」


ラ「どれでもイイんじゃね？うん」


神「とっととやれよ」



アレンとは裏腹に
じゃんけんに勝ったみんなは他人事のように呑気だ


私も心の中でほっとする
どんなことが起こるかわからないのに
こんな大役無理無理



ラ「しかしアレン
じゃんけん弱ェな」



『鍵で開ければ次の部屋に繋がるの？』


神「さあな」




アレンが鍵を差し込んで
恐る恐る回してみるとガチ！と開錠された音がして
今まで回りと調和の取れていたいたって普通のドアが
太陽と蝶々と虹が描かれたかわいらしいドアに変わった



これは、、、出口を作ったというノアの
趣味、、、なのだろうか？？？



ここではあまりにも似合わないドアに
さらに緊張感が募って


ア「絶対脱出！！です」



気持ちを新たにするためなのか
アレンが手を差し出すとみんなが上へ上へと
自分の手を乗せていった



『おぉ！仲間っぽい！！』



私ももちろん乗っけましたとも
なんかこういうの楽しいし？



そしてそんな中でも唯一無視し続けるゆーくんに
視線が集中した



ア「神田〜〜、、、」



神「やるか」


ア「ですよね」




まぁ私も、ゆーくんがするとは思ってなかったけど
みんなもそこはわかってたみたい



全員(神田以外)でえいえいおーを終えると
私たちは先に進むべく異様な雰囲気ありありのドアを開けて
中に足を踏み入れた




そこに広がっていたのは
今まで見ていた綺麗な街並みでも
室内でもなく



見渡す限り岩だらけ
空には三日月が数個の
すぐに作られた空間だとわかる場所だった



状況確認もまともにできないうちに
ゆーくんの殺気に気づいて
相手がどこにいるのかもわかっていないのに
私は緊張した



神「いるぞ」



そう言って一点を見つめるゆーくん


その先を見ると
まだ遠い場所ながらも
何か大きな物体がゆらゆらとこちらに向けて
歩いてくるのが見えた



神「お前ら先行ってろ」



私には状況がよくわからないけど
どうやら今近づいてきている敵は
ゆーくんの知った人物のようだ








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