私の居場所【D.Gray-man】3

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聞きたいことはわかってる
だってラビは記憶喪失の話を聞く前から
私とAが入れ替わったことに気づいていたから




ラ「もしかして
Aって多重人格？」



おぉ、まさか
人格が2つあるかもって可能性に気づくとは
思ってなかった



ア「多重人格？」


リ「それって、1つの体に2つ以上の人格があるっていう、あれ？」




いまいちピンと来てないみんなだけど
ラビの言いたいことは何となく察しがついているのか
伺うようにして私を見る



ア「方舟の中に入ってから
Aから漂う空気、、、みたいなものが
今まで僕がよく知るAのようだとは思っていましたけど、、、」



漂う空気ってなんだ？
アレンはそんなよくわからないものを
感じ取ることができるの？




ラ「方舟に入る前と後じゃAの
態度や仕草が違ぇんさ
それに、記憶喪失だって言ってたのに
汽車の事を覚えてた」



どこで判断してるのかはわからないけど
確かに汽車での事を話してしまったのは
私の落ち度としか言えないだろう



『確かに、私は二重人格者
記録的大敗後からついこの間まで
私がずっとAとして生活していたわ』



時間がないこんな場所で
呑気にこんな話をするのはどうかと思うけど
ここでみんなに話しておけば
今後、Aが行動しやすくなるはずだ



教団や教団関係者は嫌いだけど
信用していないわけじゃない



まぁいまだに
ファインダーは誰一人として信用なんてしてないけど




ラ「だから、記録的大敗前後で
Aの評判が違ったってことか、、、」


『そう
だから言ったじゃない、私は変わってない(・・・・・・・・)って』




ラ「人格自体が入れ替わっていて
Aの性格自体は何も変わってないってことさ？」



『記憶喪失の方のAが本来この体の持ち主
私はAの負の感情から生まれたAとは別の思考回路をした存在

エクソシストなのに戦えない、仲間を見殺しにされたって
まともに治療もさせてくれないファインダーへの恨み
陰口を言われていることをわかっているのに
何も対策せずにほったらかしにしていた教団への恨み

そんなものが具現化したのが私だから
Aの中に私が生まれた時から
私は教団も教団関係者も大嫌いなの

Aはお人よしだから
最後の最後、3人に裏切られるまで
認めてもらえるようにって頑張ってたけど

私は教団にそんな希望も期待もしていない』




一気に話すと
みんなの表情が険しくなった









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