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表Aside





ティ「それにしても困ったね〜
Aちゃん他に家族は?」



『この街にはいない、、、』




両親が居ない以上
私を誰かほかの親戚にでも預ける必要がある


でもこの街には親戚はおろか
私を快く預かってくれるようなところはなかった



常連の利用者ならわからないけど
私はその人たちがどこに住んでいるのかはわからなかった




ティ「ユーくん、Aちゃん見つけたときに
周りに誰も居なかったんだよね?」



神「師匠、その呼び方やめてください!」




私をここまで案内してくれた男の子が
おじさんに食って掛かる



師匠ってことは
やっぱりこのおじさん、偉い人なんだ



どうしよう



これ以上迷惑かけるわけにもいかない



それにもしかしたら
日が暮れて、両親が戻ってきてくれてるかもしれない




『私、、帰ります、、、』



神「帰ってどうすんだ」



『パパもママも
帰ってるかもしれないし、、、、』



神「生きてる奴はみんなここに集められてる
ここに居ないなら死んでる」




『、、、、』





この男の子は
手加減して話すということができないのだろうか、、、



マリ「おぃ神田!
もっと言い方があるだろう」



同じく黒い服を着た男が
話に割って入ってきた


目を閉じてるけど
ちゃんと見えてるのかな、、、?




デイシャ「相変わらず口のワリィ餓鬼ジャン」



個性的な人がまた増えた、、、、




黒い服の集団全員集合である



それぞれが自己紹介をしてくれて
やっと男の子が神田であることがわかる


神田ってここら辺の名前じゃない
ってことはやっぱりアジア系、、、?



これからどうするか
黒の集団が話し合っていると
遠くから白いコートを着た人が慌てて走ってきた




「元帥!
先ほどのケガ人の容体が急変しました!!
指示をお願いしますっ!!!」



ティ「やれやれ
僕は医者じゃないんだけどなぁ」



そんな愚痴を漏らしながら
おじさんは白いコートの人と歩いて行ってしまった



『お医者さん、居ないの?』



マリ「一度探してはみたんだが
見つかっていないんだ」



やっぱり父はここにはいないんだ
居たら手伝っているはずだ




神「お前、医者知らねぇのか?」




医者は父しか知らない
わざわざ他に行かなくても体調を崩せば父が見てくれていたからだ



医者は知らない



でも、私なら治すことができる




私は服の上からぎゅっと
赤い宝石を握りしめた









.

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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年8月4日 17時

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