私の居場所【D.Gray-man】2 (ページ23)

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表Aside

次の日
私たちは教団に戻った

報告は任せてほしいとカトリーヌに言われ
お言葉に甘えて
私は戻ってそのまま自室に戻る

『フリ、、、、』

フリをするなと彼は言った
そして、見殺しにするなと

私はフリをしていたの？

見殺しにしていた？

一生懸命私にできる範囲で惜しげもなく
力を使ってきたはずだった

でも実際は
助けられた人数と同等の死者もいる

そのどれもが即死であったり
私ではどうすることもできない状況のものばかりで
手を抜いていたつもりはなかった

ひとり部屋に居ても
考えこんでしまうのはわかりきっていたのだけど

今食堂のようなファインダーがたくさんいる場所には
行きたくなかった

どのくらいぼーっとしていたのだろうか
ふいにドアがノックされ慌てて返事をした

私の部屋にわざわざ来るのはリナリーか
ウィルたちしかいない

返事をすると
ドアがガチャリと開いて
ひとり中に入ってくる

『、、、、どうしたの？』

その人物は予想外の人だった

神「ちょっとな、、、」

神田がどこか居心地の悪そうな顔をして
私の前に立っている

なんで？
神田が来るのなんて初めてだ

神「お前のとこのファインダーに頼まれた」

話を聞くと
丁度任務から帰ってきた神田に
カールが話しかけてきたそうだ

私の様子を見てきてほしいと

その時の状況を想像して
きっとカールの事だから怯えながらも声をかけたのだろうと
少し心があったかくなる

来てしまった以上そのまま立たせているわけにもいかず
私は椅子に座るように促し
私は椅子から立ってベッドに座った

神「何かあったのか」

カールがわざわざ話してきた事で
私に何かあったということは神田にだってわかったはずだ

でも言っても神田に何ができるわけでも無いのだ

『ちょっとね、、、でも大丈夫だよ』

神「、、、お前、妙な顔してる」

『妙、、、っ！？』

慌てて顔を手で確認するけど
いつも通りである

神「ファインダーと上手くいってないのか？」

『そんなことないよ』

きっと、今以上に私が頑張って
たくさんの人を助ければ

みんなわかってくれるはずだから

私はそれしかできない

『大丈夫、、、大丈夫だよ』

きっと

きっと

みんなそのうちわかってくれる

.