検索窓
今日:34 hit、昨日:15 hit、合計:46,822 hit

____64 ページ19

表Aside




初めて陰口を言われているのを知ってから
私は聞きたくもないのに
よく陰口を聞くようになった



どうやら相手は私が聞いているなんて
思っても居ないみたいだけど
聞こえてしまっているのだから仕方がない



私って影薄いのだろうか、、、




ウィルたちは知ってるとしても
リナリーや神田は?



今までと変わらずに
私と話してくれるリナリーは
果たして私の陰口を聞いたことがあるのか


知りたくても確認できないのは
知らなかった場合、私から教えてしまうことになってしまうからだ





コ「Aちゃん、最近変わったことはない?」




任務の説明を受け
部屋を出るときに室長さんに呼び止められた



変わったこと、、、



『変わったことって?』


コ「いや、、、心当たりがないならいいんだ」




歯切れの悪い言葉と表情


もしかして、例の陰口を
室長さんはもう知っているのかもしれなかった



『う〜ん、、、最近
ウィルがカトリーヌをどう口説こうか
もじもじだらだら考え込んでるのが
見てて愉快ってことくらいかな?』




コ「愉快って、Aちゃん、、、」




『だって面白いのよ?
なんであんなにあからさまなのに
カトリーヌが気づかないんだろうって』



一緒に任務をするようになってから
ずっとウィルが片思いをしていることは私だってわかってた


でも進展しないのは
その状況に満足しているからだと思っていたんだけど
どうやら違ったようで



身長が高くてガタイもよく、力があって男らしいウィルでも
恋愛に関してはまるで乙女のような思考回路らしい



コ「楽しそうだね」


『うん!とっても』




誰かと誰かが愛し合うというのは
素晴らしいことだと思う



友達や仲間、家族も大切だけど
恋人というのはまた違う感情なんだ



私にはまだ初恋が訪れていないから
よくわからないけど
きっと素敵なことだということはわかる



ウィルを応援していると
私の心も晴れていくような気がして
無理なく笑えるようになる




室長室を出ると
廊下で3人が待っていた




『任務だって
今回はリナリーも一緒だから団服着ようと思うの』


カ「じゃぁ私たちもコートを着るわ」


ウィ「最近私服ばっかりだったから
久しぶりに任務って感じがするぜ」


カール「急いで準備します」





私は3人が大切だ



まるで家族のように私を心配してくれる3人の事が




だから3人が居るだけで
きっと私は大丈夫



そう、思っていたんだ









.

____65→←____63



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ:D灰 , D.Gray-man , ゆーな
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆーな | 作成日時:2020年8月4日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。