傍観者でいたかった【D.Gray-man】8

316.優しさ ページ21

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時間がたって
涙も止まってから



布団をめくってみたら
神田はまだそこにいた





『、、、、、暇なの？』





神「、、、、」






『、、、、寝てる？』





神「起きてる」






神田は神田なりに
私のことを心配してくれてるんだってわかってる






『アルマに、、、言い過ぎた、、よね』





神「あいつには
あれくらい言わないとわからねぇだろ」






そう、、、なのかな、、、




アルマも決しておかしなことは言っていなかった






というかむしろ
私のほうが言っちゃいけないことを
言ってしまっていたような気さえする







『ユウも

私は余計なことしたって思ってる？』







神「Aが良かれと思ってしたことだ
俺はそれでいいと思う

実際それでアルマは助かった」





『、、、、そうだね』






転生前から





神田は私のすることに
文句を言うことはなかったね




戦うのを止められたら
ブチギレられるんだけど







それ以外のことに関しては
私の意見や行動を




悪く言うことはほとんどない




転生前に教団を裏切ろうとしたときでさえ
何も言わなかった







『ユウは、、、本当優しいよね』




神「俺を優しいって言うのは
お前くらいだ」




『リナリーも言ってるよ』





神田って普段あんまりみんなと話さないから
知らないだけでしょ




神田のことを好きになっていれば
きっと私はもっと楽しく生きていけたのかもしれないな







神「お前は、何も悪くねぇよ」




『、、、、ありがと』






ねぇ神田






私が死んで





もしこの戦争が
教団の勝利で終わったら





『ちゃんと幸せになるんだよ』









ちゃんと長生きしそうな
元気な人を好きになって




家族をつくって




長生きして






神「、、、、、」







そうだね、リナリーとかおススメ




神田にはピッタリかもね
ちゃんと意見言ってくれるし



神田も気兼ねしないだろうし





口が裂けても言えないけどね







『戦死なんてしたら
天国来た時すっごい嫌味言ってやるんだから』






神「死んでも死なねぇような奴が
何言ってやがる」






『あはは、、、、』







まさかもう一回なんて
酷いことはしないはずだから、、、、たぶん






私はいい加減さよならするよ






毎回私ばっかり先に逝って申し訳ないとは思うけどね







どうやらそれが
私、みたいだから









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