228.止めないで ページ23
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やっぱり
イノセンスの同時発動は
体によろしくなかった様だ
アルマ「A?!」
『大丈夫
イノセンスの同時発動で
体が言うこと聞かないだけだから』
とはいってもこのままじゃ
動けないのでアルマに抱きかかえてもらい
室内のソファーまで
運んでもらう
すかさず、医術の心得があるブックマンが
私の状態を見てくれた
ブック「外傷はないようだ
イノセンスの反動だろうな」
『はい、、、
一時的なものだと思いますけど、、、』
一時的なものだと思いたい
だってこんなところで動けなくなっても
足手まといになるだけだ
ブック「冷静じゃな
今までもこういったことはあったのか?」
『動けなくなるようなことはありませんでしたけど
今回初めての同時発動だったので
このくらいは覚悟してました』
出来れば眠気くらいで収まってほしかったんだけど
『今更動揺なんてしませんよ
自分の体ですから
ガタが来ていることくらいわかってましたし』
それでもみんなを守るためには
無理をしないといけない時だってある
アルマ「ガタってどういうこと?」
室内のソファーのため
今ここに全員揃っていて
みんな私とブックマンの話を聞いている
『私は寄生型のイノセンスをふたつ持ってるから
必然的に寿命は短くなる』
ブック「寄生型は短命と
聞いたことがある」
『そうです
私の場合は2個持ちなので余計にってことですね
先日、コムイ室長には言いました
もってあと1〜2年だろうって』
リ「っ、、、それって、、、」
さっきまであんなに怒ってたのに
私の心配なんてして
本当リナリーはやさしいなぁ
『でもたぶん
1年どころか半年も持たないでしょうね
江戸に行けば嫌でも戦わないといけませんし
寿命のことを気にしながらなんて戦えませんから』
アルマ「なんで、そんな大切なこと
黙ってたんだよ、、、」
黙ってたつもりはなかったんだけど
だってコムイ室長には言ってるし
『私のことはいいの
どうしようもないことだし』
アルマ「でも」
『私にとって生きるのは贖罪のため
罪を償うためなんだよ
だからいいの、これで』
悲しむ必要はない
死ぬまで私はできる限りのことをする
そうしないと私の罪は消えないから
だから私のすることを止めないで
そして
早く楽にさせて
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年2月20日 15時