傍観者でいたかった【D.Gray-man】5

171.デジャブ ページ11

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神田やアルマが教団に来て





ティエドール元帥と一緒に
任務に行くことはあっても



1ヶ月に一度くらいのペースで
戻ってくるため
なんだかんだでよく顔を合わせた





私自身も任務で教団を離れることはあったけど
大概の任務はリナリーと一緒





リナリーは攻撃型のイノセンスのため
私は毎度サポート役にまわる




そんな生活が続き




気づけば2年ほどが経っていた







『今回は１人ですか』





室長「ファインダーをふたりつけるけど
今回のエクソシストは君ひとりだよ」






いつものように
室長に呼ばれ任務を言い渡された





最近ずっとリナリーと任務に行っていたから
珍しいなぁと思う





詳細を聞いたらわりかし近場だったし
今のところAKUMAの目撃証言もないらしく




だからひとりらしい





さっさと部屋に戻り
支度を済ませ部屋を出ると




丁度教団に戻ってきた神田と
廊下で鉢合わせした





『、、、、、どーしたの、それ』





服の隙間から見える肌が傷だらけ



団服も血で汚れている




まだ傷が治ってない所をみると
相当深手だったのだろう




神「、、、、」






『アルマは？
大丈夫だったの？』





神「あいつは、無傷だ」





アルマが無傷で神田が重症




ひとりで突っ走ったな、こいつ





『ちょっと来て！』





神田の腕をグイッと引っ張って
私は部屋に戻った





普段使うことはないけど
救急箱なら置いていた




救護班のところに行けっていっても
きっと聞かないだろうし





『傷、見せて』




神「こんくらいすぐ治る」





『ダメ！

いくら傷の治りが早いからって
治るまでは痛いでしょー？？

それに！
せっかくの綺麗な肌に
変な傷跡残ったらどーすんの！』





神「残るわけねぇだろ」





すっごい睨まれてる



治療くらいさせてくれればいいのに
頑固だよなぁ、神田って






そのまま数分睨めっこし
結局痺れを切らしたのは神田だった





渋々、服を脱ぎ



されるがまま
私に治療される





黙々と治療をして
終わった頃には包帯だらけ





神田の事だから1日もすれば
綺麗に治るだろうけど


今は痛々しい








『はい！終わり！』






神「、、、、サンキュー」







素直にお礼言うとか
珍しいこともあるものだ









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