38.過去 ページ40
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私の一番古い記憶は
とても汚くて狭い部屋から始まっている
多分、、、４歳くらい
それ以前の記憶は全然ないし
親のこともはっきり言って覚えていない
ただたまに来る村の人が
私の両親は病気で死んだのだと
言っていた
数日に一回
ごそっと食べ物を持ってくる村人
私にとって部屋を出た外のことは
何一つわからなかったから
これが普通なのだと思っていた
ただ一つだけはっきりしていることは
私は嫌われているということだけ
だって私の顔を見る村人の顔は
憎悪一色だったから
なんだかんだで食事には困らないし
特に不自由も感じないまま
何日、何か月、何年とたったある日
部屋の外がとても煩くなった
人の叫び声
たくさんの足音
他にも今まで聞いたことがないような
たくさんの音が聞こえた
でも私にはその部屋から出るという選択肢はなくて
ただ部屋でじっとしていた
音はほんの数時間でなくなった
何があったのかと気にはなったものの
私はその部屋から出なかった
今思えば誰に言われたわけでもないはずなのに
なんで部屋を出なかったのか不思議
まぁ多分
あの時から
私の面倒くさがりは始まっていたんだろうと思う
数日たって
食料がなくなった
食料が底をついても村人が来ないのは
初めてだった
どうすればいいのか考えるので
一日を費やした
流石の私もやはり
空腹には耐えられないわけで
私はその日初めて
部屋を出た
暗い電気の光しか知らなかった私は
ドアを開けて差し込んできた
太陽の強い光にめまいがした
そして徐々に目が慣れていって
目にしたのは
たまにしか会うことのなかった村人たちの
変わり果てた姿だった
当時の私にはそれが
どういう状態なのかわかってなかったけど
多分、賊か何かに村を襲われてしまったんだと思う
だってAKUMAだったら体は残らないはずなのに
村人たちは、血を流して倒れていたから
トボトボと歩き回った
部屋を出たものの
どうすればいいのかわからなかったから
歩いて
歩いて
村の端までたどり着いたとき
白いコートを着た人数人と
黒いコートを着た人が一人立っていた
「AKUMAじゃないな、、、盗賊か？」
「ここら辺は治安が悪いみたいですからね」
見慣れない服
見たことのない人
聞いたことのない単語
この人たちは一体誰なんだろう
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クリスティ38(プロフ) - びん←底眼鏡では？ぴんなんて、聞いたことない。 (2020年1月6日 23時) (
レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 死蝶さん» コメントありがとうございます！頑張って書きますので今後ともよろしくお願いします！！ (2019年8月3日 2時) (レス) id: fe5651d81c (このIDを非表示/違反報告)
死蝶 - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年8月2日 21時) (レス) id: a0dd7ebf9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーな | 作成日時：2019年7月29日 1時
