図書館(5) ページ24
「なら、借りてみるかの？」
そういって先輩の後ろから俺に本を手渡してきたのはダンブルドアで、思わずうわって顔をしてしまったに違いない。だってそうしたんだから。
正直言って彼が得意な方ではない。むしろ苦手と言っても過言でないくらい苦手だ。
「…いいのか？」
「君なら、素質はあると思うでな…しかし、アニメーガスになれることが、先生の誰かにでもバレたら、魔法省に一字一句報告せねばならん」
心配はしておらんがの、なんて言ったダンブルドアはまたどこかに向かうために図書室から出ていった。
…わざと強調していた『先生の誰かにでもバレたら』ってところに思わず苦笑する。
要はバレなきゃいいってことだろ？…ダンブルドアって案外、悪ガキの気質あるんじゃないか？
呆然とする先輩に改めて声をかけてから本を借りる。
まあ、せっかく先生が許可してくれたんだし、誰にもバレないように勉強してみるのもありかな。
なんて、改めて本を抱え直すと周りにセブルスの姿はない。
結構な量の本を借りていたからもしかしたらもう既に自室の方にいるかもしれない。
…一人になるの、久しぶりだな。
また砂とか土とか投げられないうちにここを離れようと思い、後ろに下がると、ドンッと音がして誰かの倒れる音が聞こえる。
「悪い、後ろ見てなかった、大丈夫か？」
「うん、大丈夫だよ、こっちこそごめんね、A」
声をかけると知ってる声が聞こえてきて、改めてそっちの方を見る。リーマスだった。
さっき食堂で別れたばっかりとはいえこんな所でわざとではないけど、俺が彼に体当たりするとは思ってなかった。
「あれ、リーマス？なにしてるんだ？」
「…ちょっとね、勉強の教科書だけじゃわからないところがあって、見に来たんだ」
ふーん、と相槌を打って、彼の持ってる本を確認する為に目をこらす。
『痛み止めの薬 作り方』という本、あと、題名が彼の手に隠れて見えなかったが狼の文字が見えた。
…痛み止めって何に使うんだ…？
顔の傷は完全に塞がってるからそこに使うわけないだろう。
…分からないまま、リーマスと別れて次の授業の準備のため、自室の方に向かった。
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八神(プロフ) - ああさん» ……ああ！？本当ですね……修復が難しい流れなのでキャプション記載させていただきます。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月9日 22時) (
レス) id: 5d49f427fa (このIDを非表示/違反報告)
ああ - あの、組分けの時って苗字順に呼ばれるじゃなかったですっけ？ (2019年11月4日 11時) (レス) id: a72da57039 (このIDを非表示/違反報告)
LN - 楽しみにしてる、いい作品だね！こういうのハリポタだと珍しいから頑張って！ (2019年5月27日 0時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八神 | 作成日時：2018年12月21日 21時
