#25 添い寝 ページ31
「…雷雨か」
『 み、みたいですね』
時々雨が降ることはあっても雷までとは珍しい
風はそこまで強くない
これなら屋敷も吹っ飛びそうにないな。よかった。
『 こ、これから寝ようって時にこれじゃあうるさくて寝られないですよね!』
「それもそうだな
なら、今日はなるべくうるさくならない部屋に布団をしけばいい」
『 そうしましょう!ぜひ!』
______________________
「これでいいだろう。まだ雷の音は聞こえるがさっきよりはマシだ」
『 う…はい』
「どうした」
『 いや…あの、えっと…』
あきらかに様子がおかしい。夕餉の時は普通に笑ったりしていたはずだが、今はどこか怯えたように見える
「何かあったのならなるべく教えて欲しい
俺はAを支えたい。大切な恋人だからな」
『 義勇さん…!あのですね』
「あぁ」
『私雷が苦手で怖くて眠れそうになくて 』
「…」
『 う、やっぱり失望しました?』
「いや、誰にでも苦手なものはある」
苦手なものはあるはずだがAの場合はそんな可愛らしいものだとは思わなかった
動物が苦手な俺に言えたことではないが
「しかし睡眠不足で任務に支障が出てもいけない」
『はい…なんとか頑張って寝てみます 』
「無理はするなよ」
『 義勇さん。やっぱり怖いです』
「眠れないのか」
『お、音が響いて…』
「ならこっちへこい」
『 え?』
「俺の布団で一緒に寝れば幾分か落ち着くんじゃないか」
『 ぎ、義勇さんの布団で!?』
「隣にしいて寝るのが駄目なら同じ布団に入るしかないだろう」
『 それは…そうなんですかね?』
「ほら、早くしろ」
『じゃ、じゃあ失礼します 』
「どうだ。寝れそうか」
『 はい!これならあったかいし義勇さんとくっついてると安心するし大丈夫そうです!』
「そうか」
『 ありがとうございます。それじゃおやすみなさい』
「…あぁ」
まずい。今度は俺が眠れそうにない
ここまで密着するとは思っていなかった。
こういう時炭治郎ならば普通に寝たんだろうか
いや、恋人が同じ布団に寝ていて平気でいられる方がおかしい。もうほぼ同衾じゃないか
「っ…俺は未熟だな」
翌日義勇さんはほとんど眠れていなかったそうです
*
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめまき(プロフ) - 紗夜菜さん» リクエストありがとうございます!採用させていただきますね (2020年3月4日 20時) (レス) id: 63150a678f (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜 - 遊園地デートとかどうですか?遊園地ないと思うけど (2020年3月4日 12時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
独り身ベア(プロフ) - ゆめまきさん» とても面白かったです!有難うございました!義勇さん可愛い・・・ (2020年3月2日 7時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまき(プロフ) - 独り身ベアさん» リクエストまで…!ほんといつもありがとうございます!かなり遅れてしまいましたが制作してみました! (2020年3月2日 3時) (レス) id: 63150a678f (このIDを非表示/違反報告)
独り身ベア(プロフ) - リクエストお願いしたいです!義勇さんと一緒に鮭大根を食べてほんわかする・・・みたいなのがいいです!お願いします!更新頑張ってくださいね!(ほんわか系好きな人) (2020年2月29日 18時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆめまき | 作成日時:2020年2月8日 0時