そんなだから皆に愛されるんですよ 【冨岡義勇】

#15 今日の貴方は ページ19

(以下、見守ってきた方々)


｢おぉ、教えた事よくやってんな冨岡｣


｢流石宇髄さん！ちゃんとAちゃんのこと気遣ってあげられてるわ｣


｢冨岡さんもあそこまで出来るんですね…
姉さん。これは成功でしょう｣


｢えぇそうねしのぶ。ってあら…？｣









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





『 あの、義勇さん』


｢なんだ、疲れたのか？｣


『いえ…私義勇さんに何かしてしまいましたか 』


｢特になにもしてないが｣


『そうなんですか？何だか今日はいつもと違う気がしたので…なんかこう、とても気遣って下さってるような… 』


｢あぁ。Aが楽しめるように色々としてみようと思っていたからな。…楽しくなかったか｣


『もしかして…周りの方々にそう言われたんですか？ 』


｢宇髄と蔦子姉さんに言われた｣


『実は私もカナエ様たちにお話を受けたんです。でも… 』


｢でも、なんだ｣









『 私、別に皆さんが言うような不満だとかそういうの一切無いんですよね』



｢そう…なのか？｣



『義勇さんにもっと尽くして欲しいだとか甘えて欲しいとか…寧ろいつもしてもらってると思ってましたし。確かに少し感じる時もあったけどそういうのもすぐ一緒にいると無くなるから… 』



｢…知らなかったな｣



『 勿論、今日のとても優しい義勇さんもかっこよくて好きです。でも普段から貴方は凄く優しいですしいつもの義勇さんの方が





私は好きです。私のために努力してくれる所とかそういうのも全部愛おしいです
だから、もう気をはらなくても大丈夫ですよ』


｢バレていたのか｣


『 わかりますよ。褒めてくれた時とか普段口にしないから緊張してたでしょ？嬉しかったですけどね』




忘れていた。A はこういうやつだと。何があってもありのままの俺を好いてくれる
だから今までも居心地が良くて気が安らいで
俺はそこを好きなったんだと。






｢そうか…そうだな。なら、明日は家でゆっくりしよう｣


『はい！あ、この簪大切にしますね。
今度から逢瀬の時に付けて行きます！ 』


｢あぁ。そうしてくれると俺も嬉しい｣









｢あらぁ…無駄な心配だったみたいね。しのぶ｣


｢相手がAさんで救われたのよ｣


｢良い嫁持ったなぁアイツ｣


｢まだ結婚してませんよ。宇髄さん
まぁでも義勇とAちゃんなら時間の問題ね｣









*









(次回からまた1話完結型に戻ります)

#16 よくあるアレ→←#14 いざ、実践

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す