検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:14,088 hit

少女 ページ5

最初なんでやろなと思ってたら、昔似てる子が居ってな。

その子はよく、動物が好きだったのを思い出したんよ。



〜wrwrd国〜


「人に興味がない、まるで人形のような子だ。」

「どうしてこの国の兵士になりたいと申したのかしら?」

と久々に帰ってきたちゅうのに、えらい噂をよう聞くなとベランダで煙草吸うてた俺は、あるものを目にした。


それは、カラスを見続ける少女の後ろ姿。

そのカラスはびくともせず、ただ少女が見飽きるまでじっとしていたんや。


ut「おお!"兄さん"お帰りぃ。」

ni「よお大先生、ただいま帰ったで。煙草か?」

ut「せやで…ってあの子またカラス見に行ってはりますわ。」

ni「あの子知り合い?」



俺は初めて見る子やから大先生に色々教えてくれた。

ni「ふーん、Aねぇ…。」

と呟いてたら、その子はここから遠くにいるはずやのにこっちに振り返った。

ni「わお、どんだけ耳が良いやろあの子。」

ut「え?…ほんまや凄え。」

大先生は彼女に手を振るが、その子は別のとこに移動してもうた。

ut「悲ぢぃ…。」

ni「ドンマイ。」







別の日、ゾムが付けてくれた愛犬であるイフリートにご飯をあげにいった日のことだった。

わんわんと吠えてるイフリートの様子が可笑しいと急いで様子を見たら、

A「ダメ…喧嘩は良くないです。」


イフリートの側に居ったのは、あの子やった。しかも、吠えてたのはカラスに向かってたんやな。

A「ダメですよ、同じ生命を持つもの同士ですから。」

と凄いことを言いはりますなと感心してたら、

A「私なんて、ただの機械に過ぎませんので…。」

機械?なんの話かさっぱりわからんが、カラスは俺に気づいて羽ばたいた。


その姿を見ていた彼女は、

寂しそうで羨ましい目をしていた。

旅立ち→←満月



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

み〜と(プロフ) - 黒猫飴さん» コメントありがとうございます。一気読みとはもう大変嬉しいです…。体調の方も気をつけながら更新頑張ります!! (2022年7月10日 19時) (レス) id: 5162af39c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - 一気読みさせていただきました!!とても面白かったです、これからも更新頑張ってください!くれぐれも体調にはお気を付けて!! (2022年7月10日 18時) (レス) @page17 id: c8537bae2f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:み〜と | 作成日時:2022年7月2日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。