灰と雨 ページ15
20XX.06.
gr「皆の諸君、これよりa国に戦争を開始する!!」
いよいよ始まったわ、a国との戦線布告。
手や脚が震えるもんや家族を待つもん、涙を流す者もんを見ているAちゃん。
A「これから帰らぬ者がまた増えていく。」
声が漏れてるのバリ聞こえるで。シッマも聞いたのか、
kn「おい、足手纏いになんや。ちゃんとやってこいよな?」
始まったよほんまに素直にならないんやから。
A「………はい。」
kn「返事が遅いねん。シャキッとせんかい!」
ut「まぁまぁシッマこんな時にコネハラはやめて貰います?もっと素直に励ました方がええちゃいます?」
このやりとりやって10年、なんやかんやシッマも心配しとるやんけ。やけどいつもよりなんか、シッマの顔を見て、
kn「いや、やってコイツは今…。」
何かを察したかのよう青ざめていた。
A「大丈夫です…。私が必ずこの戦争を勝利へと掴んでみせます。」
kn「あ、オイッ!」
Aちゃんは無視して無我夢中に戦地へと走ったった。
kn「大先生…。」
ut「わかっとる。」
とにかくことを済ませよう。これ以上、犠牲を増やしたくない。相手はa国や、今回の戦争は、恐ろしいもんや。
情を表しているかのような雨。
煙草が吸いたいかというとめっちゃ吸いたい。
空気が灰と雨が混ざるついでに、血の匂いが充満してるからや。
ut「終わったんやな…。」
あとは、Aちゃんだけや。最初の時より一気に数が減ってもうてる…。次々と撤退していく兵士を見分けながらAちゃんを探す。
やけになってシッマとシャオちゃんにインカムをとる。
ut「こちら、鬱。二人ともAちゃんを見かけ…。」
kn「大先生大変や!あいつ俺らのとこ反対方向に向かって走っとる!!」
sha「こち…ら、シャ……ロ、ン。…通。」
ダメやわシャオロンの。電波まで不人気やわ。
シッマの言ってた反対方向って…。
雨がもっと酷くなった。足元を見てる暇なんいよ。
仲間やったものがどれだけ酷いもんなのか。
ut「すまん…。」
kn「…ハァハァ…おい、オマエ!!」
なんであの日
A「私は…この日のために!!今!ここで終わらす!」
ut「ダメだ、シッマそこには!」
あの時…
Aが"崖"に飛び込まなあかんねん。
しかもその瞬間に
雷が落ちたんよ。
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作者名:み〜と | 作成日時:2022年6月13日 16時