今夜、夢で逢おう【名前変換オリジナル】

ep.18 ページ18

――――――ガチャ







扉が開いた瞬間、私と拓也は立ち上がって礼をした。











拓也「お世話になってます」



？「どうも！担当の花御です。これからお願いします」








花御…？



そんな珍しい苗字、普通初めましてなはずなのだが…














「…乃木です」




？「あれ？もしかして…A？」






拓也「え？知り合い？」












忘れるわけがないじゃない


貴方は何回も私を恐怖で支配した。

















「…ご無沙汰してます、大翔さん」








私が3年前に付き合っていた。
2つ年上の元彼、花御大翔

















大翔「えー、まじかwAのとこだったんだー、きまず」






「……」









大翔さんは、無意識に暴力をしてくるような人だった。

私を下に見てバカにして、何回も苦しめられた。



あの時はなかなか気が付かなかったけれど
普通に考えておかしいこと









それが気づかないもんだから、恋愛って洗脳なんだと思った













拓也「A？汗すごいけど…大丈夫か？」







拓也は大翔さんに聞こえないくらいの小声で心配してくれた。

けれど、公私混同する訳にはいかない










「…だ、大丈夫」















夢でも決して会いたくなかったのに




神様はほんと意地悪。







私のこんな運命はやっぱり変わらない
この世界に囚われる運命








ねぇ、どうしたら抜け出せる？



















考える暇もないまま、私は顔に出さないようにだけしながら必死に体の震えを隠した。

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