今夜、夢で逢おう【名前変換オリジナル】

ep.12 ページ12

暖かい...






懐かしさと心地良い香りがした。











誰かが手を握っている。












彼氏は3年前からいないし、両親や兄妹もいない
だから誰かに手を繋がれるなんて...

久しぶりでドキドキしたんだ。












――――――――――――――――――








「...」






目が覚めてしまった。

やっぱりなかなか長くは眠れないのか


















あれ...？



















蒼真「...ん」








ベッドの隅で手を繋いだまま寝ている。

そういえば昨日、寝る前に手を繋いでいいかって...





いやいや、私が安心できるようにって事でしょ？
何勘違いしそうになってるんだろ














手...暖かい


年下だけれど、やっぱり手は男の人

柄にもなくドキドキしてしまう。






起こしたら悪いと思い、私はそっと手を離した。














時計を見ると、まだ午前四時

窓の外も薄暗い













今日は...辛い夢は見なかったな




やっぱりプロはすごいや、私とは住んでる世界が違うのか睡眠に恵まれた人間なんだろう。

基本、睡眠に恵まれた人間はポジティブ思考が多いと研究の結果でされている。














いいなぁ...








彼みたいな人の近くにいられるなら、私だってもしかして...
















「...なんてね」

















暖かい手を離したからか、体は少し冷え込み

夜が明けていくのをじっくり体で感じながら少しだけ彼の寝顔を眺めていた。

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