今夜、夢で逢おう【名前変換オリジナル】

ep.1 ページ1

20××年





この世界では何よりも上質な眠りが大切とされている。

3大欲求なんて睡眠が1番大事だし
他のことよりも優先させる世の中









仕事が出来るやつもモテるやつも

運動神経がいいやつも愛想がいいやつも








みんな睡眠の質がいいから










そんな世界をバカバカしいと思わなくなってきたのはいつからだろう？













まぁ、私には関係の無いことだ。








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「課長、先程の取引先から契約を頂きました。」







課長「全く君はすごいねぇ！乃木くん！一体君はどんな睡眠をとっているのやら」











「...ありがとうございます」









乃木A、26歳 独身 女

仕事に全てをかけてきた20代前半
その努力も実を結び、今や会社の中で1番の営業成績を誇っている。







あだ名は【営業ウーマン乃木】



















課長「いやぁ、君には本当に頭が上がらないよ！
今日はもう上がって大丈夫だよ？」






「いえ、後輩の手伝いをしてから帰りますので」



課長「助かるよォ乃木くん」











家に帰っても何も無い。




だって一人暮らしだし



















後輩「乃木さん！ここの資料って...」



「ちょっと見せて？」









「えーっとここは...」















ここまで来ると完璧な 営業ウーマン乃木








だけれど、私はこの世界の不適合者であることは間違いない













課長「みんなも乃木くんを見習って良い睡眠をとってくれよー？」



「いえ、そんな...」























私は小さな頃から、重度の不眠症だ。



















これは、そんな悪夢に囚われた私の世界で1番甘い





魔法使いとの夢のような恋の話

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