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抱きしめられてとまどっていると
紫耀が少し震えてることがわかる。
「 しょう …？」
平 「 嫌いにならんで。」
「え ？」
平 「 嫌いにならんで。
離れていかないで。」
紫耀が弱々しくつぶやく。
平「あれはほんまに浮気とかやなくて
会社の同僚で酔ってたから
どうしてもほっとけなくて
…信じてもらえへんと思うけど」
「 …え 」
あの日の事実が紫耀から告げられる。
あぁ、忘れてた。
この人がとっても優しい人ってこと。
平 「ほんとになんとも思ってない。
俺が好きなんはAだけや
今までもこれからも絶対、
A意外無理やねん 」
普段、こんな事を言わない紫耀。
いつも微笑んでいて、わたしの一歩前を
ずっと歩いてくれてて、そこに甘えてたから
紫耀はずっと強いと思ってた。
平 「 ……A好きやで 」
抱きしめられてる腕に
力が入るのがわかる。
……わたしこんなに愛されてたのに
なんで気づいてあげられなかったのだろうか。
彼は強そうに見えてほんとは繊細で
とても優しい人ってこと。
無意識に紫耀の体に腕を回す。
「しょ、ごめんなさい ……っ ！
信じなくてごめんなさい
紫耀から逃げてごめんなさ…っい」
あの日、駅でわたしと廉を見て
どんな思いをしたのかな。
ベランダからわたしと廉を見て
どんな気持ちだったのかな。
こんなに、愛されてたのに。
紫耀にしがみついて、
謝り続ける 。
平 「 A 」
ふと、紫耀の優しくて甘い声が降ってくる。
顔をあげると、優しく微笑んでいて
どちらからともなく唇を重ねた。
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瀬名(プロフ) - 泣ける (2019年10月29日 21時) (
レス) id: 8fcf45668b (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 更新待ってました！これからも頑張ってください！ (2018年10月6日 12時) (レス) id: 5b4a3ccd5d (このIDを非表示/違反報告)
ぴのやま(プロフ) - 結 苺 .さん» 更新されててめっちゃテンションあがりました！！ (2017年8月8日 4時) (レス) id: acbf7d5615 (このIDを非表示/違反報告)
結 苺 .(プロフ) - ぴのやまさん» そんな風に言ってもらえてほんとに嬉しいです！更新遅くなりますがこれからも見てください(>_<) (2017年8月8日 1時) (レス) id: b888993107 (このIDを非表示/違反報告)
ぴのやま(プロフ) - すごく泣けます！めっちゃいいお話です！！ぜひ更新待ってます！ (2017年7月18日 2時) (レス) id: acbf7d5615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結兎 . x他1人 | 作成日時：2016年4月30日 6時
