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解
『いつか話さなきゃいけないって思ってたんだけどなかなか言い出せなくて…』
tntn「……」
『ごめんね、こんな汚いモノ見せて…』
tntn「ッ汚くなんか…!!」
フルフルと横に頭をふったA
…なんでもっと早く気づけんかったんやろ
『…この事をみんなに教えちゃったら嫌われるって思ったの。あったかくて幸せな毎日がまた消えちゃうって思ったの。…だからそれが嫌で言えなかった、』
ポツリポツリと吐かれる言葉に耳を澄ませた
『昔ね、農村で暮らしてたの。楽でも苦でもない普通の暮らしをしてたんだけど、悪行する組織に村が焼かれて、収容所に連れ去られて……そこから過酷な日が続いてね、』
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荷台に無理やり他の子供たちと詰め込まれた。
狭くて暑くて、泣き出す子、慰める子、気が狂いそうな空間
大好きな両親とは荷台に詰められて以来、一度も顔を合わせていない。…何処かで生きてるといいな、
そして私達が荷台に詰められ辿り着いた先は収容所。そこで同じ檻に入れられていたお姉さんとお兄さんと仲良くなった。
両親に会いたくて泣き喚いた日も、気を失いそうになる辛い日も、いつもそばにいてくれた私の恩人。
収容所では毎日辛い労働を課せられた。老若男女問わず、酷い仕打ちを受ける日々。
中には勿論体調を崩す者もいるし、死に至る者もいる。そんな人々が連れていかれるのが廃棄場
戒めにと一度見せられたその場は大きな機械音で空間が満たされ、時折響くのは振動と、プレスされる音
アレを見た時は衝撃が大き過ぎて、思わず嘔吐
今でも脳裏にこびりつくトラウマ
そして戦場に無理矢理出され、罪と死を背負った
組織の目的は何年経っても分からなかった。
ただ、怖い人達に利害の一致も合意もなく、言われるがまま
男は特定の年に達したら、
女は初潮がくれば、
私は1度だけその行為に及んだ。
運良く相手がお兄さんで、
怖い人達を騙すための偽装工作とお兄さんの適切な配慮により新たな命を宿すことはなかった。
…1度だけ、
っていうのもその行為の後に私はお姉さんと一緒に収容所から逃げ出したの
.
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きゃらめる@tn.zm.em推し - これがツンデレですね (2018年10月20日 2時) (レス) id: 43bc4b2371 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまくら(プロフ) - fukaさん» コメントありがとうございます!次作も読んでいただけると幸いです…(uωu) (2018年3月5日 1時) (レス) id: 41a15ab2f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまくら(プロフ) - 千早さん» コメントありがとうございます!色んな作品を読んで下さったとは…!これからも頑張ります(^○^) (2018年3月5日 1時) (レス) id: 41a15ab2f9 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結おめでとうございます!私も見ててとても楽しかったです。次作も楽しみです!これからも、頑張ってください!!! (2018年3月4日 22時) (レス) id: 70d24782eb (このIDを非表示/違反報告)
千早 - ほとんどのゆめまくらさんの小説を読ませていただいてるんですが、どれも素晴らしくて読み入ってしまいます、(笑)お忙しいかもしれないですが体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2018年3月2日 16時) (レス) id: cbe6e35f7b (このIDを非表示/違反報告)
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