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Story__6 ページ8

唐突な告白に唖然とする。


「そんなに警戒しなくていいだろう」

「…黙れ」

「俺に向かってその態度とはいい度胸だ」


くつくつと笑う姿が憎らしい。


私の知る蜘蛛の団長は果たしてこんな人物だっただろうか。


…断然違う。

とはいえ、先程からこの世界の詳細を何も思い出せないのだけれど。


今までの余裕が消え、顔を逸らせていれば髪に触れられていたことに気づく。

楽しいか、と聞けば彼は笑って返事をした。


「少し外の空気を吸ってくる。分かったら離せ。」

「分からなかった。これでいいか?」

「そろそろ鬱陶しいぞ」


逃げるようにドアに向かう。

当然、彼の気も知らないで。





先程の広場のような場所へ戻ると、フィンクス達の姿はなかった。

皆、それぞれどこかへ行ったのだろう。


…そういえば。最初に見つけた、あの本はどんな物語なのだろうか。


気になって歩き出すと、少し視線を感じた。

嫌な予感がする。直感的にそう思った。


小走りになっている気もするが、この際どうだっていい。早く本を探してクロロの部屋へ戻ろう。

ここよりは確実に安全だ。


見覚えのある表紙を手に取ろうとした、その一瞬。


「やぁ♡…どうぞ♢」


私に本を手渡すのは、派手な赤髪とピエロルックの主"ヒソカ=モロウ"だった。

にんまりと笑っているが、少しばかり殺気が見える。


怖気付いて後退りをすると要らないのかい?と聞いてきた。

ここで欲しいと一言でも言ってしまえば、無事に帰ってはこれない気がする。


「…い、いい。捨ててくれ」

「欲しいんだろう?ほら♧」

「やっぱり、いらない…から」


なぜだろう。否定する度に彼の顔が赤くなってる気がする。


「その怯えた顔…いいねェ…♡」


背中がぞわりとした。
さすがにここまで変態だなんて思ってなかった。


逃げなければ。


咄嗟に後ろへと走るが既に遅く、手首を掴まれた。


「逃げるなんて酷いなぁ♧…それにしても細い手首だね♤」

「もう一言も喋るな!!離せ!!」

「うんうん♢」


自分でも声が若干震えているのが分かる。


興奮した彼に追いかけられのは恐怖の言葉では表せない。

まさに獲物になった気分だ。


悪戦苦闘していると、突然視界からヒソカが消えた。

何事かと思い辺りを見回せば、二人はそこにいた。


……

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のばら(プロフ) - 名無しさん» いえいえ。これからも応援してます!頑張ってください。 (2018年7月2日 18時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - のばらさん» 初めまして、コメントありがとうございます。先程表記ミスの話を修正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: 3c8a0d7009 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - 初めまして。この作品とても面白いです。けど、途中からマオちゃんの名前が(美少女)という風に表示されていて、直して欲しいなって思っています(・_・; (2018年7月1日 21時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2018年4月12日 1時

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