Story__4 ページ6
少し警戒しながら辿り着いた先は、クロロの部屋であった。
ただの案内でそう睨まれるものなのだろうか。
中に入り、少し疑問に思っているといきなり肩を床へ押し込まれた。
「いッ……!?」
あと少しで折れてしまいそうな自分の肩を押さえつける手を払おうとするが、その手すら掴まってしまう。
今、私は身の危険を感じている。
「…何する気だ」
「さぁ、何だろうな」
「お前…うわッ…!?」
続けて口を開いた瞬間、パキ、と綺麗に肩の骨が折れた。…否、折られてしまった。
その瞬間に私はおびただしい恐怖に包まれ、腕の痛みは声にすらならない。
…なのに、どうして。
視界一面に広がる彼は私を見て笑っているのか?
色んな感情がぐちゃぐちゃになり、何も考えられないでいると、彼は呟くように言い出しす。
「まず…身体が男にしてはかなり細く、柔らかい。事実として、肩もすぐに折れた。
そして特に聞き取りやすい声は、女性のような高い声質だと感じた。」
その低い言葉にドクリ、と心臓が鳴る。
「それから、ここへ来るまで、かなり辺りを見回していただろう。
見慣れないものはゴミ以外なかったはずだが、お前は新鮮な目で見ていた。」
「最後…俺達が幻影旅団と言って怯えなかった。それ以前に団員達が知った顔とでも言いたげだったな」
お前は何者なんだ、クロロがそう言おうとした瞬間にノックの音が響く。
「団長、仕事終わりましたー」
「…そうか。今は取り込み中だから後にしてくれ」
「はーい。」
ドアを叩いた主は"シズク=ムラサキ"だったらしい。
報告に来たようだが、彼は彼女を部屋に入れる気は無いらしく、私に答えを聞き出すのが優先らしい。
ドアの方へ視線を向けていた彼はすぐにを視線を戻した。
「もう一度言った方がいいか?」
「話す。から、その…肩」
「あぁ、悪かったな。話せば治すさ」
この時にはもう、逃げきれないと思った。
捕食される寸前のようなこの怖さは、じきに忘れられないトラウマになる。
……
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のばら(プロフ) - 名無しさん» いえいえ。これからも応援してます!頑張ってください。 (2018年7月2日 18時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - のばらさん» 初めまして、コメントありがとうございます。先程表記ミスの話を修正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: 3c8a0d7009 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - 初めまして。この作品とても面白いです。けど、途中からマオちゃんの名前が(美少女)という風に表示されていて、直して欲しいなって思っています(・_・; (2018年7月1日 21時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2018年4月12日 1時