Story_19 ページ21
あの後、軽い取引をした。
本音が出たり素質が見抜かれたりと、バレている事が多いというのもあるが…体術を得意とする彼に頼んだのは正解だったらしい。
強くなっている(美少女)を見て、これは気が抜けないな。
なんて思いながら彼女の腕を掴み、そのまま体勢を崩した。
｢うあっ……！｣
一本背負投げ。今ので背中を強打したはずだ。
腕に少し力を入れておいたから、もう攻撃することはほぼ無に等しい。
｢…はぁ…負けちゃった！｣
その場で寝転がったまま、彼女は苦笑した。
しかし、彼女のスピードは異常だ。
気を抜けば隙をつかれていた事だろう。
｢強いな、マオは｣
｢Aも、だよ｣
独り言のように言えば、彼女は私を肯定した。
その反応を見て少し安心する。
｢俺さ、今度………｣
私は独り言のように(美少女)に話をした。
……
今日、9月1日、朝。
シズク以外は暇な奴集合、だったと思う。
｢A、動きが見苦しいぞ｣
｢確かにおかしいね｣
｢…見るな｣
｢おい、そこ虫いるね…｣
｢シ、シャル！虫！！｣
｢うわ！！やめろよ！！｣
｢♢｣
｢はぁ…｣
｢落ち着け、お前ら。｣
上からクロロ、シズク、フェイタン、マオ、シャルナーク、ヒソカ、マチ、フランクリン。
暇な奴らはこの7人だ。
…少し思い返せば、私達が来てから全員で集まったことは一度も無かった。
あの時もボノレノフ、コルトピが居なかったから、今回も半分しかいないようだ。
歩いていくうちに仮拠点を見つけ、クロロは先頭に立って話しだす。
｢分かっていると思うが、競売品の古書を盗む。一つ残らずだ。｣
｢古書といえば…今回は絶版の図鑑が出てるんだよね。｣
｢らしいな。それも含め、全て回収しろ｣
どうやらこの男は、本当に本が好きらしい。
正直な所、フェイタンから借りた本…パンドラの砦は、ただのサイコホラーで一般人が読めるものでは無い。
一部の文章は解読すら出来ないだろう。
クロロがオススメしていた本も論理的思考、解説が多いため、あまり楽しめるものではなかった。
何がそんなに面白いのか少し気になるが、大人しく話を聞くことにした。
｢一先ずは各自の持ち場についていれば、それでいい。
マオは…暇そうな誰かと、Aは俺と来い。｣
そう言われて私は目線を横にずらす。
彼を見れば分かってるよ、と言いたげな表情でこちらを見つめ返していた。
………
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のばら(プロフ) - 名無しさん» いえいえ。これからも応援してます！頑張ってください。 (2018年7月2日 18時) (
レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - のばらさん» 初めまして、コメントありがとうございます。先程表記ミスの話を修正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: 3c8a0d7009 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - 初めまして。この作品とても面白いです。けど、途中からマオちゃんの名前が(美少女)という風に表示されていて、直して欲しいなって思っています(･_･; (2018年7月1日 21時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2018年4月12日 1時
