Prolog ページ1
一瞬鈍い痛みが伝わったかと思うと視界が白くなり、いつの間にか意識を失っていた。
自分でも何があったか分からない。
ただ一つ。目を覚ませば辺り一面にゴミが広がっていることから、元居た場所と違うということは分かった。
｢ゴミばっか……なんだか、流星街みたいだ｣
なんて馬鹿げたことを呟いて立ち上がると、少し離れた場所に少女が横たわっていた。
白いシャツに紅色のプリーツスカートを履いて、反射してキラキラと輝く茶髪。
その少女は人形のようだ。
しかしまだ眠っているようで、瞳は見えない。
｢おーい…アンタ、大丈夫か？｣
少し揺さぶると彼女は直ぐに瞼をあげた。
そしてゆっくりと体を起こし、周りを見る。
｢ここは何処…？｣
｢さぁ、分からない。｣
そう答えると少し俯く。
…かと思えばまた此方を向き、目を輝かせながら言った。
｢あ！えっと…私、マオ！貴方は？｣
｢…A。｣
｢Aくん…綺麗な名前だね！｣
｢くん…？｣
少し流しそうになったがおかしい。
相手は私が"男"だと勘違いしているようだ。
｢もしかして、馴れ馴れしかった！？｣
｢いやそうじゃなくて…｣
｢あ、呼び捨ての方がよかったかな？｣
｢まぁ、うん…そうかな｣
誤解を伝えようと口を開いたが、彼女の天然らしさとマシンガントークで手遅れだった。
この時、目の前の笑う美少女…マオにとって私は、男だと確定してしまったようだ。
やらかしたが、弁解は面倒臭いので諦めることにする。
首を項垂れていればマオは立ち上がって、私に手を出した。
｢ここに来る前のこと、何も覚えてないんだよね。
お願い。一緒に来てくれないかな？｣
勿論頷いた。
断る必要が無いからだ。
こんなゴミだらけで知り合いもいない中、一人では生きていける気がしない。
私は彼女の手を取って、一先ず遠くの建物に向かって歩くことにした。
……
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のばら(プロフ) - 名無しさん» いえいえ。これからも応援してます！頑張ってください。 (2018年7月2日 18時) (
レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - のばらさん» 初めまして、コメントありがとうございます。先程表記ミスの話を修正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: 3c8a0d7009 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - 初めまして。この作品とても面白いです。けど、途中からマオちゃんの名前が(美少女)という風に表示されていて、直して欲しいなって思っています(･_･; (2018年7月1日 21時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2018年4月12日 1時
