乱入者たち。03 ページ43
「いい加減にしろよ……！"
「A！」
「ここは俺たちに任せるッス！」
雷を纏いドフラミンゴに攻撃を放とうとした瞬間、覚えのある声が聞こえAの両脇から青と赤が飛び出した。ビルは両手にレイピアを、メラは両手に銃を持っている。いつものような笑顔はなく、鋭い眼光でドフラミンゴを見据える。
ダァン、ダァン――
銃声と共にドフラミンゴに銃弾が撃ちこまれたが、当たる事無く終わる。
「フン、七武海となると簡単にはいかないッスねェ」
ま、これで当たってたら失笑もんッスけど、とメラはニヒルな笑みを浮かべた。レイピアを構えビルもにやりと笑って、腰を下げ戦闘態勢をとる。呼吸も上手く出来なくなるくらい殺気があたりに充満する。
「……さ、A！行くッスよ！」
「絶対エースを助けるッス！！」
肩越しに振り返り、ビルとメラは此方を見上げながら言う。二人にドフラミンゴを任せるのをほんの少し躊躇したが、Aは空へと羽ばたいた。空高く舞い上がってから見下ろす。ビルとメラがドフラミンゴを相手に戦っている。息のあったビルとメラの攻撃はAの時と同様、軽々といなされている。
彼らの戦いをいつまでも見ていても仕方がない。AにはAのやるべきことがある。頭を振り、無理やり視線を反らす。
遠くで凍った津波が真っ二つに切れたのが見えた。がらがらと砕けて落ちていく巨大な氷の塊に背筋が冷たくなる。砂嵐が立ち上り、氷が降り、戦場は激しさを増していく。そんな中俺はルフィを探し視線を彷徨わせた。
「え……」
その最中、ふと視線を処刑台へ向けた。処刑の時間は午後三時だったはず。まだ三時にはなってはいない。それなのに、処刑の準備が着々と進められている。二人の海兵が刀を持ち、エースの両サイドに立った。
もう時間を待つつもりはない、という事か。どこまでも気に入らない。
俺一人処刑台に向かって飛んでも間違いなく大将に殺される。今は戦いの前線を押し上げるほかないだろう。ぐるりと旋回し、俺は最前線に向かって羽ばたいた。
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1(プロフ) - × ×さん» お読みいただきありがとうございます！ここからは展開がとても早くて、もうちょっとでラストです(*^^*) (2021年4月19日 20時) (
レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - 二日遅れてしまいましたけど、読ませていただきました！ここから展開がどうなるのかワクワクドキドキです！ (2021年4月16日 10時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
1(プロフ) - × ×さん» コメントありがとうございます！とても励みになります(*^^*)本日更新致しましたのでぜひ読んでいただけると幸いです！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待ってます-_-b (2021年4月13日 2時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1 | 作成日時：2021年4月9日 0時
