突然の強襲。02 ページ30
ゾンビまがいのシャチをペンギンがすかさず助け起こし、上下にわかれた身体をくっつけた。
「ふぅーって巻き込まないで下さいよ！キャプテン！」
「うるせェ」
「ちょ！？え！？何でくっついて…！？」
「うるせェ」
前後で声を上げた俺とシャチにローは鬱陶しそうに呟く。大声になってしまったのは悪かったけれど驚いたんだから仕方ない。すっぱりと切られたはずのシャチは目を丸くする俺ににやりと笑って腰をぐるりと回して見せた。
「すげェだろ！キャプテンの能力！」
"能力"という事はつまりローも悪魔の実の能力者のようだ。首を上下に何度も振りながら、Aは頭の中で考える。一体何の能力なのだろう？というかただの船乗りなのに能力者って…。まあ世界は広いし、そんな船乗りがいても可笑しくはない。
ローの能力はさて置いて、襲い掛かってきた男達だ。金品目当ての盗賊にしては妙な感じがする。這いずって逃げていく彼らを眺めているとベポが心配そうにAの顔を覗き込んできた。
「A、怪我ない？」
「うん。大丈夫。ローさんが守ってくれたから…ところであいつら一体なんだったんだろう？」
ベポに頷き、考えていたことを口にする。
「あーありゃ賞金稼ぎだろー、面倒だよなぁ…」
「え"！？」
隣で聞いていたシャチがやれやれと首を振りながら答えた。その回答を聞き、俺はぴたりと身体を硬直させる。もしや俺が賞金首だからロー達を巻き込んでしまった？いや、それしか考えられない。これ以上一緒にいるとまた俺を狙った賞金稼ぎがロー達を襲うかもしれない。
さぁっと顔から血の気が引いていくのを感じた。折角の食事の誘いだったが、こうなっては今からでも断るほかない。
「ああああの！」
「A、ど、どうしたの？」
焦りすぎて物凄く吃音してしまい、ベポが目をぱちくりさせる。思いのほか声が大きかったため全員の視線がAに突き刺さった。
「その、俺と一緒にいると不味いんじゃないかなー…と思いまして」
米神に冷たい汗を流しながら、Aはぼそぼそと告げる。途中でローの目が鋭くなりAは顔を引きつらせた。イケメンだからか眉間にシワを寄せられると恐ろしく怖い。
「なのでその」
「お前は一体何の話をしているんだ？」
「は？」
食事を丁重にお断りしようかと、と続けようとした言葉はローに遮られた。ローの問いかけの意味が分からずAはたった一音だけを発して、ぽかんとする
暫しあたりがしん、と静まり返った
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1(プロフ) - × ×さん» お読みいただきありがとうございます！ここからは展開がとても早くて、もうちょっとでラストです(*^^*) (2021年4月19日 20時) (
レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - 二日遅れてしまいましたけど、読ませていただきました！ここから展開がどうなるのかワクワクドキドキです！ (2021年4月16日 10時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
1(プロフ) - × ×さん» コメントありがとうございます！とても励みになります(*^^*)本日更新致しましたのでぜひ読んでいただけると幸いです！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待ってます-_-b (2021年4月13日 2時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1 | 作成日時：2021年4月9日 0時
